Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

気持ちの整理

2012-01-15 16:32:16 | daily life
たまに漠然とした不安に駆られるときがあるかも知れない。

朝からよく分からないことで色々悩んでいた。

そうだ、整理をしよう。

そうすれば、きっとモヤモヤは解消されるはずだ。

机の片付け、散らかった部屋の片付け、食器洗い。

少しよくなったものの、まだモヤモヤが残る。

ノートパソコンの電源、iPhoneの電源を切ってみよう。

きっとあなたを取り巻く不必要な情報から解放される。

そしてノートに今の気持ちを書きなぐってみる。

何も考えずに、自分から自然と溢れ出てくることばを。

字はきれいでなくていい、自分を飾らなくていい。

もっと、ずっと、気持ちが晴れるまで。

そのノートにはあなたのエッセンスが書いてあるはず。

他の人ではない、オリジナルのあなたの言葉が。

それがあなたの原点なのかもしれない。

そしたら大きく深呼吸して、始めの一歩を踏み出そう。

ゆっくりでいいから。


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2番目の壁

2012-01-13 23:39:36 | daily life
アメリカでの最初の壁は留学当初の英語力と文化だった。

アメリカで2番目の壁は、僕にとって「慣れ」かも知れない。
というのは、始めの学期では授業、友達、社会など多くのものが新しくて、
刺激に溢れていた。そうするともっと知りたい、もっと慣れたいという
意識が働いて、多くのものを吸収しようとしていた。
でも、次第に生活に慣れてくると次第に日本で生活していたように感じてくる。
多くのことが「普通」に感じられてきて、いつもの自分に戻ってしまう。
その為、色々なものを体験しようという意識が薄れてしまう。

そんな時にはもう一度、他にしたいことはないか、
を絶えずアンテナを張って探す必要がありそうだ。
自分の興味を最大限にして。
輝くもの、それは見方を変えればきっと身近に転がっているはず。
もっとワクワクと、ドキドキを、毎日の生活のスパイスに。
そして、もっと周りの人たちにサンクスを。
さらに、今日をもっとハッピーに。


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THE BOTTOM BILLION

2012-01-09 23:15:18 | daily life
国際開発の先生から薦めてもらった"THE BOTTOM BILLION"という興味深い本を
読み終えたので、要約という形で簡単に触れてみたい。





世界の現状を見ると筆者のPAUL COLLIERがいうには、
世界には10億人のお金持ちの人たちと50億人の貧しい人々に分けられる。
(現在の人口は70億人なので残りの10億人がどこに定義されているか分からない。)
その貧しい50億人の内訳は経済が成長しつつある40億人と、
本当に貧しいとされる10億人 (The Bottom Billion) に分けられる。
最も貧しい人々の70%はアフリカに属し、
残りの30%の中にはラオス、カンボジア、北朝鮮などといった国々がこれらに属する。

そして筆者はこれらの国々には”4つの成長を促進を妨げる罠”のどれかが当てはまると主張する。
その4つとは1紛争、2資源、3政治、4悪環境だ。
なぜこの4つかというと、
紛争は極度の貧困から引き起こされる可能性が高く、
紛争が続くと経済発展に多くの負の影響が表れさらに頻度が増す。
資源が多いと、それらをめぐり近隣の諸国が奪いにきて紛争に突入する可能性が高くなる。
政治に関しては良い政治だと年間最大10%の経済成長が見込まれるのに対して、
悪政になるとお金が政界のトップなどの一部の人々のポケットにお金が入ってしまうためだ。
これらの4つの罠からは逃れるのは難しいが、逃れられない訳ではない。

しかしThe Bottom Billon に対して特に厄介なのがグローバリゼーションだ。
筆者はグローバリゼーションを大きく3つに分類する。
1、Trade in Goods
2、Flows of Capital
3、Migration of People
簡単に言えばグローバリゼーションとはもの、資本、人の流れということだ。
3、の人の流れを例にとってなぜグローバリゼーションがThe Bottom Billionに対して、
大きな負の影響を与えるのかということを説明してみたい。
グローバリゼーションによって以前に比べて、人々が国境を越えるのは簡単になった。
その結果貧しい国々からアメリカなどの先進国に優秀な人材が流出するようになった。
特に家族の中で初めて海外に渡るのは難しいが、家族の一人でも海外に渡ったら
その後は加速度的に海外に出て行くのが簡単になる。(国籍などの関係で)
それにより最貧国は優秀な人材を海外に流出してしまうので、
最貧国の発展の原動力となる優秀な人材の流出が成長を一段と鈍感にしてしまう。

それらの諸問題に対して、
筆者はそれぞれの国への補助や軍の介入、法律の改正、輸出入の政策の改善などを提案する。

そして筆者は本書の中でずっと、"We cannnot rescue them"と主張し、
私たちに出来ることはそれらの最貧国が自分たちで変われるように手助けをするしかないのだと。


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Dance in America!?

2012-01-08 21:21:57 | daily life
「アメリカ人はダンスが好きだ。」と改めて感じた。

昨日は担当に教授にクラスの友達の数人とディナーに誘われて、
奥さんの作ったおいしいインドネシアの伝統料理を頂きながら、
普段はあまり触れることのない趣味などの話を中心に盛り上がった。

その中でもみんなで特に印象的だったのがダンスの話だった。
サンバから始まり、ズンバ、スウィング、△△△、×××、、、?!
とにかく色々なダンスの名前が挙がり、友達がいきなり踊り始め、
僕ともう一人のアジア人の友達は全く会話についていけなかった。

そう、アメリカ人は本当にダンスが好きだ。
以前にアメリカで結婚式に参加した時、DJが音楽のボリュームを上げると、
新郎、新婦だけでなく、子供もお年寄りでさえも、
みんなビートを身体で感じながら踊りだすのだ。
僕は初めての光景に唖然としすぎて、頭が真っ白になってしまった。
もしかしたらアメリカで受けたカルチャーショックで一番かも知れない。

先生とのディナーの後は、クラスの友達に誘われてダウンタウンにあるバーへ。
12時ぐらいでシンシナティで初めて入るダンスバーは熱気で満ちあふれていた。
女性はみんなきれいなドレスを着て、男性はジャケットで決めている人が多かった。
クラスメートの女の子たちも化粧をしっかりして、ドレスを着て、いつもと違った感じだった。

その中でもいつもはおとなしいブライデンとその彼女がリズムを身体で感じながら、
まるで愛を表現するかのように踊っていたのは特に印象的だった。
他のクラスメートもいつもとは違う感じだった。
僕はというと、うーん。。。
友達にサポートしてもらいながら、頑張ってみるもののなかなか。
高校の時に応援団をやっていた時にすら、
なかなかダンスを覚えられなかったから、やっぱりか。

何はともかく、友達のふだんとは違う一面を見れたのは何か嬉しかった。
この留学生活の間に何か一つぐらいはダンスが出来るようになったら、、、いいな!


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ある授業でのこと

2012-01-04 12:15:41 | study abroad
今日の授業はとても印象的な授業だった。
というのは、アメリカに来てこんなに素晴らしい授業を受けたのは初めてだった。

今日の授業のタイトルは「Planning Issues in Developing Nations」というので、
主に途上国の計画する時に直面する問題を色々な記事を読んで広く理解するのが授業の目的だ。

都市計画学科の4年生と大学院生が履修可能な教科だったけど全部で10人ほどしかいなく、
こじんまりとした教室にみんなが見事にすっぽりと入ってしまった。
先生の授業スタイルはリーディングの課題をもとに生徒にディスカッションをさせ、
それを通してお互いの理解を深めるというのだった。
先生はあくまでディスカッションが正しい方向に進むような補助役ようだった。

ちなみに今日の議論の元となったリーディングの教材は以下のものだった;

・Gatsiounis, Ioannis. “Towers of Globabel,” American Interest 5 no. 2, (Nov/Dec 2009): 112-116.

・Kumar, Manoj; Mukherjee, Nivedita; Sharma, Gyan Prakash; Raghubanshi, A. S. Land use
 patterns and urbanization in the holy city of Varanasi, India: a scenario. Environmental
 Monitoring and Assessment vol. 167 issue 1-4 August 2010. p. 417 – 422.

・Montgomery, Mark R. “The Urban Transformation of the Developing World,” Science,
 2/8/2008, Vol. 319 Issue 5864, pp. 761-763.

・U.N. Habitat. Urban World: Cities and Land Rights. (Volume 3 Issue 1). December 2011.
 Read: “Land and climate change in a new urban world” pp. 5-7; “African ministerial meeting
 adopts new action plan,” pp. 6-9; and “Five years into the GLTN – A perspective from our
 partners around the world,” pp. 10-12.

そしてその他のリーディング教材として;

・Doyle, Rodger. “Myths of the City,” Scientific American 293 no. 3, (September 2005):32.

・McIlwaine, Cathy. “Third-World Development: Urbanizing for the Future,” Progress in
 Human Geography 21 no. 3 (1997): 406-413.

・United Nations Human Settlements Programme. The State of the World's Cities
 2004/2005: Globalization and Urban Culture. Sterling, Va.: Earthscan, 2004. “General
 Overview” & “Cities and Globalization: A Race to the Bottom?” Available at:
 http://www.unhabitat.org/mediacentre/sowckit.asp (Accessed 4 January 2006).

・United Nations Human Settlements Programme. Guide to Monitoring Target 11:
 Improving the Lives of 100 Million Slum Dwellers. Nairobi, May 2003. Available at:
 http://www.unhabitat.org/mdg/ (Accessed 4 January 2006).

・United Nations Human Settlements Programme. 30+ Dreams and Reality. Habitat
 Debate 12, no. 2 (2006). Available at:
 http://www.unhabitat.org/pmss/getPage.asp?page=latestPeriods (Accessed 4 January
 2007; and 1 April 2008). Skim all; read substantive portions more carefully

といったようなものを読んだ。

このように様々なジャーナルを読む利点としては多くの問題が包括に見れるということ。
欠点としては多くの記事をどう有機的に結びつけて正しく理解できるか、
さらにはそれらの問題をどれだけ掘りさげられるか、がこれからの課題となりそうだ。


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