“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

東京都知事の政治資金とおかしな処理

2013年11月22日 14時47分22秒 | 臼蔵の呟き

政治資金、選挙資金が企業、団体などから行われることが、いかに政治を捻じ曲げ、腐敗にまみれたものにするのか典型的に示した事件です。5000万円もの巨額の政治献金をどこにも届けずに、隠蔽するだけでも社会的常識に反しています。しかし、その政治献金を使っていなかったので返金した。その返金した時期と、動機が東京地検特捜部の捜査と重なり、事件として表面化することを隠すかのようなタイミングで行われた。本当に、金まみれの政治家、東京都知事の金銭感覚、政治倫理は異常です。

政治を金の力で買う。アメリカでは一般化して、問題となっています。マスコミへの宣伝費用として数千億円が流れる。その宣伝、選挙費用を多国籍企業、大手企業が政治資金として提供する。その政治資金、政治献金に応えるために、献金をした企業の幹部を政権内部に登用する。または、献金したくれた見返りに、その企業、団体に有利な法律を制定し、利益源として還元する。

このようなことを許してはならないと思います。

<政治献金と違法な処理>

東京地検特捜部が強制捜査中の医療法人「徳洲会」グループが、昨年十二月の東京都知事選の告示直前に、猪瀬直樹知事(67)側に五千万円を提供していたことが、関係者の話で分かった。特捜部が今年九月に強制捜査を始めた後、猪瀬氏の秘書が全額を返却したという。

 猪瀬氏は午後一時二十分ごろ、報道陣に対し、徳田虎雄前理事長を訪問したことを認め、「五千万を借り、ことし九月に返した。資金提供ということで応援してもらうことになった」と述べた。

 猪瀬氏側の関係者は「金は使わず猪瀬氏の妻が保管していた。すぐに返すつもりだったが、東京五輪招致活動などで先延ばしになっていた」と説明している。ただ、猪瀬氏の政治資金収支報告書などに徳洲会関連の記載はなく、政治資金規正法や公職選挙法に違反する可能性がある。

 猪瀬氏が知事選後、都選挙管理委員会に提出した「選挙運動費用収支報告書」では、収入として昨年十一月に自己資金から三千万円、後援団体「東京を輝く都市にする会」から五十万円の記載しかない。猪瀬氏の資金管理団体「猪瀬直樹の会」など関連二団体の二〇一二年の報告書などにも、徳洲会関連の献金の記述はない。

 関係者によると、猪瀬氏は副知事だった昨年十一月六日、神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院で、療養中の徳田虎雄前理事長(75)を訪問。前理事長の妻と猪瀬氏の知人が同席し、約四十分間面会した。猪瀬氏が「都知事選に出ます」とあいさつすると、虎雄前理事長は難病で話せないため、文字盤を目で追う方法で「応援します」などと伝えた。その後、徳洲会グループから猪瀬氏側に五千万円が提供されたという。

 猪瀬氏は訪問から約二週間後の十一月二十一日、都知事選に無所属で立候補することを表明。翌十二月十六日の選挙で初当選した。

 特捜部は今年九月十七日、都知事選と同日に実施された衆院選で、前理事長の次男の徳田毅衆院議員(42)の選挙運動をめぐり、徳洲会グループの関係先の家宅捜索を始めた。

 関係者によると、捜索後の九月下旬、猪瀬氏の秘書が東京都内で虎雄前理事長の妻に会い、五千万円を返却したという。公職の候補者や資金管理団体などに対する個人からの献金は、年間百五十万円までに制限され、企業・団体の献金は一切禁止されている。公選法では、出納責任者が報告書に記載しなかったり虚偽の記入をした場合には、三年以下の禁錮などが科される。政治資金規正法では、会計責任者が記載しなかったり、虚偽の記載をした場合、五年以下の禁錮などが科される。

◆知事 受け取り認める

 猪瀬氏は二十二日午後一時ごろ、東京・西麻布にある事務所を出た。医療法人「徳洲会」グループからの資金提供について、報道陣から「受け取ったんですか」などと問われたが、無言のまま車に乗り込み、都庁に到着後、報道陣に徳洲会側から資金を受け取っていたことを認めた。

 猪瀬氏は、午後に予定されている定例記者会見などで、経緯を説明するとみられる。

 事務所前にはこの朝、約三十人の報道陣が集まった。六本木通りから二百メートルほどの静かな住宅地。通り掛かりの人たちがけげんそうな表情で行き交い、警察官が車の交通整理に当たった。

 都議会ではこの日午前、今月末から開かれれる第四定例会に向け、議会運営委員会理事会が開かれた。終了後に会見した吉原修委員長(自民党)は「突然のことで、各会派で調査して意見を出し合おうということになった。内容が分からない中で、(議会として)何か対応することはない」と話した。


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