話し合いの場にいたのは私=労働者、社長=使用者、労働者代表、使用者代表、公益代表、某機関の事務局長、担当者の職員2人でした。
担当者が録音機器のようなものをガチャガチャ動かしていたので、たぶん話し合いの様子は録音されていたのだと思います。
約束の時間の少し前に着くと、控室に案内されました。
労働者と使用者の部屋は別々です。
最初から最後まで、労働者と使用者が直接話し合うことはありませんでした。
ことばを交わしたのは、話し合いが終わってから、会場の部屋の外に出て銀行口座をきかれたときだけです。
時間になると、別室の会場に案内されました。
そこには既に全員が着席して待機していました。
もちろん社長もです。
労働者と使用者の机が3mほどの間を空けて横並びにされており、入室すると社長はこちらに背中を向けて座っていました。
そのため、表情を窺い知ることはできません。
担当者側と当事者側が向かい合うように机が配置されていました。
話し合いが開始され、進行役がそれぞれの紹介をしている間、なんだか大変なことになったなぁ…とぼんやり考えていました。
紹介が終わると、まずは労働者の主張です。
その間、使用者は控室で待機しています。
私が簡単に状況を説明し、質問に答えたりしました。
使用者代表「差し支えなければ辞められた理由をお聞かせ願います」
私「パラハラを受けて、もうこれ以上続けていけないと思って自己都合で退職しました」
誰だったか忘れましたが、今働いているのかと尋ねてきました。
私「働いています」
「では、今すぐ生活が成り立たなくなってしまうというわけではないのですね」
私「…言ってしまえばそういうことになりますけど…」
だからといってもらうものをもらわないわけにはいきません。
約20分間のやり取りが終わり、次は使用者の主張です。
私は控室に移動しました。
その後社長が会場に入り、時計を見るのを忘れてしまったので時間はわかりませんでしたが、しばらく何やら主張をしていたようでした。
その後、労働者代表の担当者が控室に入ってきました。
そこで和解案を提示されたわけです。
15回にも渡って支払う案なので毎月の支払いが少なく、明細も延滞金も請求できません。
和解案が複雑になると解決が難しくなるというのです。
最初、その内容では受諾できないと私は言いました。
しかし、そこでNOと言えば今回の件は「中止」ということになり、その後のフォローは一切ないというのです。
「解決」ということになっても、あとは当事者同士でなんとかするしかないのですけれどね。
こうして取り決めをしたにも関わらず支払われなければ次は裁判しかありませんので、和解案の書類はその際の有力な証拠になるという説明を受けました。
会社の状況を詳しく聞くことはできませんでしたが、何をやらかしたのか取引先との間でトラブルになり、けっこうな金額の支払いをしなければならなくなったようです。
それで元従業員に給与が支払えないらしいのです。
分割で少しずつ支払うのが限度だそうです。
もし裁判になったとしても、勝てば必ず支払いがされるとは限りません。
当然、裁判には費用もかかります。
少額訴訟や支払督促なら安く済みますが、それでも1万円くらいはかかるはずです。
このような状況で私が負けることはありませんが、費用を相手に請求できるとはいえ、給与さえいつ支払われるかわからないのに、裁判費用の支払いは厳しいでしょう。
今まで散々請求したにも関わらず、支払いどころか私から電話しなければ連絡さえくれなかった人間です。
今後分割できちんと支払ってくれるか非常に怪しいですが、和解案を仕方なく受諾しました。
再び会場に案内され、和解案が読み上げられました。
労働者と使用者が受諾し、話し合いは終わりました。
最後に、進行役から社長に「きちんと支払いをするように」というひとことが添えられました。
社長は小さい声で「はい」と返事をしました。
退場しようとすると、担当者が「口座について社長からお話があるそうです」と言いました。
廊下で社長が待ち構えていました。
黒っぽいスーツにピンク系のストライプのシャツを着て、いつも会社でそうだったようにノーネクタイでした。
社長「すいません」
私「はい」
社長「振り込みは、給料と同じ口座でいい?」
私「はい。それでお願いします。
内容証明にも書いてありますので」
社長「はい。
…ごめんね」
ことばは悪いですが…
ごめんね、って、最強にキモイです!!
バカにしているのか!?
他の、男性の元従業員にも同じ言い方で詫びるのか?
女だからって、元従業員の中ではいちばん若いからって甘く見ないでほしい!
あんなのと口をきくのも嫌でした。
思い出しただけでもギャーと叫び出したくなります。
担当者が録音機器のようなものをガチャガチャ動かしていたので、たぶん話し合いの様子は録音されていたのだと思います。
約束の時間の少し前に着くと、控室に案内されました。
労働者と使用者の部屋は別々です。
最初から最後まで、労働者と使用者が直接話し合うことはありませんでした。
ことばを交わしたのは、話し合いが終わってから、会場の部屋の外に出て銀行口座をきかれたときだけです。
時間になると、別室の会場に案内されました。
そこには既に全員が着席して待機していました。
もちろん社長もです。
労働者と使用者の机が3mほどの間を空けて横並びにされており、入室すると社長はこちらに背中を向けて座っていました。
そのため、表情を窺い知ることはできません。
担当者側と当事者側が向かい合うように机が配置されていました。
話し合いが開始され、進行役がそれぞれの紹介をしている間、なんだか大変なことになったなぁ…とぼんやり考えていました。
紹介が終わると、まずは労働者の主張です。
その間、使用者は控室で待機しています。
私が簡単に状況を説明し、質問に答えたりしました。
使用者代表「差し支えなければ辞められた理由をお聞かせ願います」
私「パラハラを受けて、もうこれ以上続けていけないと思って自己都合で退職しました」
誰だったか忘れましたが、今働いているのかと尋ねてきました。
私「働いています」
「では、今すぐ生活が成り立たなくなってしまうというわけではないのですね」
私「…言ってしまえばそういうことになりますけど…」
だからといってもらうものをもらわないわけにはいきません。
約20分間のやり取りが終わり、次は使用者の主張です。
私は控室に移動しました。
その後社長が会場に入り、時計を見るのを忘れてしまったので時間はわかりませんでしたが、しばらく何やら主張をしていたようでした。
その後、労働者代表の担当者が控室に入ってきました。
そこで和解案を提示されたわけです。
15回にも渡って支払う案なので毎月の支払いが少なく、明細も延滞金も請求できません。
和解案が複雑になると解決が難しくなるというのです。
最初、その内容では受諾できないと私は言いました。
しかし、そこでNOと言えば今回の件は「中止」ということになり、その後のフォローは一切ないというのです。
「解決」ということになっても、あとは当事者同士でなんとかするしかないのですけれどね。
こうして取り決めをしたにも関わらず支払われなければ次は裁判しかありませんので、和解案の書類はその際の有力な証拠になるという説明を受けました。
会社の状況を詳しく聞くことはできませんでしたが、何をやらかしたのか取引先との間でトラブルになり、けっこうな金額の支払いをしなければならなくなったようです。
それで元従業員に給与が支払えないらしいのです。
分割で少しずつ支払うのが限度だそうです。
もし裁判になったとしても、勝てば必ず支払いがされるとは限りません。
当然、裁判には費用もかかります。
少額訴訟や支払督促なら安く済みますが、それでも1万円くらいはかかるはずです。
このような状況で私が負けることはありませんが、費用を相手に請求できるとはいえ、給与さえいつ支払われるかわからないのに、裁判費用の支払いは厳しいでしょう。
今まで散々請求したにも関わらず、支払いどころか私から電話しなければ連絡さえくれなかった人間です。
今後分割できちんと支払ってくれるか非常に怪しいですが、和解案を仕方なく受諾しました。
再び会場に案内され、和解案が読み上げられました。
労働者と使用者が受諾し、話し合いは終わりました。
最後に、進行役から社長に「きちんと支払いをするように」というひとことが添えられました。
社長は小さい声で「はい」と返事をしました。
退場しようとすると、担当者が「口座について社長からお話があるそうです」と言いました。
廊下で社長が待ち構えていました。
黒っぽいスーツにピンク系のストライプのシャツを着て、いつも会社でそうだったようにノーネクタイでした。
社長「すいません」
私「はい」
社長「振り込みは、給料と同じ口座でいい?」
私「はい。それでお願いします。
内容証明にも書いてありますので」
社長「はい。
…ごめんね」
ことばは悪いですが…
ごめんね、って、最強にキモイです!!
バカにしているのか!?
他の、男性の元従業員にも同じ言い方で詫びるのか?
女だからって、元従業員の中ではいちばん若いからって甘く見ないでほしい!
あんなのと口をきくのも嫌でした。
思い出しただけでもギャーと叫び出したくなります。