こまちのさすけね亭

ひだまりを 拾って歩く お年寄り

平成31年(2019年)1~3月の映画

2019-04-21 | 徒然日記
気に入った順!

◎藤井道人監督『デイアンドナイト』

山田孝之プロデュース(出演者なし)。

テーマ、ストーリー、キャストが素晴らしい!

特に安藤政信。

この世には必要悪もあると思う人は脚本に共感できるはず。

自分は、主人公に深く感情移入して涙。

息子と夫があのようなことになり見せた室井滋(母親役)の複雑な表情も良かったです。

繊細さと硬派が混じり合う不思議な空気感が魅力的な作品。

ロケ地巡りツアー(秋田)に本気で行きたいと思えるほどはまりました。


◎大西功一監督『津軽のカマリ』

2019年1本目。

津軽三味線の初代&二代目高橋竹山のドキュメンタリー。

民俗学的アプローチ等様々なエピソードが盛り込まれていて見応えがありました。


◎クリント・イーストウッド監督・主演『運び屋』

大好きなイーストウッド作品。

高齢ながら若い頃と大して変わらないような役どころがすごくかっこいい!

さすがにスピード感には多少欠けるけれど、そこは安定の演技力でカバー。

イーストウッドお得意のハラハラドキドキシーンも健在。

最後はほっとして涙しました。


◎アントニオ・ピアッツァ、ファビオ・グラッサドニア監督『シシリアン・ゴースト・ストーリー』

実際の少年誘拐監禁殺害事件をモチーフにした、少年少女のファンタジー。

吐き気がするほどむごい事件なのだけれど、作品は静かで美しいです。


◎アルフォンソ・キュアソン監督『ROMA/ローマ』

70年代のメキシコ・ローマ地区に生きる、とある家族を描いた作品。

日常を描いているからか、古き良き時代の邦画に雰囲気が似ていると感じました。

小津安二郎とか。

モノクロだからか、すべてのシーンが絵になります。


自分の中の基準をクリアしたのは以上の5作品。

他にもいろいろ観たよ!

第91回アカデミー賞作品賞・脚本賞・助演男優賞の『グリーンブック』は決して悪くはなかったけれど、いい子ちゃん映画すぎて、自分には合わなかったです。

同じく主演女優賞の『女王陛下のお気に入り』は、ヨルゴス・ランティモス監督らしい作品。

正体不明の視線に終始見守られているような、いやぁな雰囲気に包まれています。

会話からストーリーを追うのが意外と難しいです。

『サスペリア』も観ました。

ルカ・グァダニーノ監督(『君の名前で僕を呼んで』)。

血みどろのなか全裸で踊る女たちなど、かなり謎だけれど、すごい作品を観た!という感じ。

4月以降も順調に観ていまして、現在公開中の作品では、今泉力哉監督の『愛がなんだ』がかなりおすすめです。

連休中にぜひ!