1月も素晴らしい映画に出会うことができて良い月でした。
比較的豊作だったので、記憶が新しいうちにおすすめ作品をご紹介しておきます。
以前からのマイルールで、1月公開の作品ではなく、1月に私が鑑賞した作品となっておりますのでご注意ください。
◎淺雄望監督『ミューズは溺れない』
繊細で瑞々しくて新しい感覚もあり、82分とは思えないほど魅力がぎゅっと詰まっていて満足度が高い作品でした。
主人公は女子高生ですが、彼女たちの抱える悩みは年齢関係ないと思うので、共感できる余地は十分あります。
年齢はあまり気にせずたくさんの人に観てほしいです。
◎ヴァディム・パールマン監督『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』
大好きでBlu-rayまで買ってしまった『天国でまた会おう』のナウエル・ペレ・ビスカヤー主演。
ここ数年で数多く公開されているナチス・ドイツ関連作品の中でも、トップクラスに見応えがありました。
ラストにそこはかとない恐ろしさを感じました。
◎飯塚花笑監督『世界は僕らに気づかない』
昨年、衝撃的なラストシーンで心に残った『フタリノセカイ』の飯塚花笑監督作品です。
LGBTQを織り交ぜつつ、フィリピンハーフの男子高校生の日々の生きづらさが描かれています。
繊細で優しい目線の作品で、後半は幸せな涙が止まりませんでした。
現代日本において日常的でなくなった感情のぶつかり合いが頻繁に描写され、ある意味この作品の登場人物たちがうらやましかったです。
感情をさらけ出すことで初めて見えてくる景色もあると感じました。
キラキラに脚色していないリアルな男子高校生同士の恋愛模様はあまり観たことがなかったので、新鮮でした。
以前7月〜12月のおすすめ作品をご紹介したときに、1本載せ忘れてしまった作品がありましたので、併せてご紹介します。
『バッド・ジーニアス』と同じ監督の作品です。
ウォン・カーウァイ氏がエグゼクティブプロデューサーを務めており、映像がお洒落で芸術的なタイ映画です。
一部、時系列を見失いそうになりますが、見応えがあります。
ラストはちょっとドラマチックすぎるかなと思いましたが、とても素敵な作品です。
『バッド・ジーニアス』が好きなら楽しめると思います。
どれも観て損はしない作品です。
お好きなものからぜひご覧ください。