8月に鑑賞した作品はそれほど多くなかったですが、良い作品に出会えました。
精鋭の作品をご紹介します。
◎ヴィム・ヴェンダース監督『アンゼルム "傷ついた世界"の芸術家』(ドイツ、2023)
ドイツのアーティスト、アンゼルム・キーファーの作品を紹介するドキュメンタリー。
⋯⋯らしいのですが、演技も入っているし、完全なドキュメンタリーではないように思いました。
美術館に行くのが好きな人におすすめです。
上品で穏やかな音楽が素晴らしくて、物理サントラがあれば欲しかったです。
3D上映でしたが、眼鏡に睫毛がバシバシ当たって邪魔だったし、3Dでなくても良かったのでは?と思いました。
◎ラン・ジェンロン監督『台北アフタースクール』(台湾、2023)
出だしこそ下ネタ全開のコメディー路線で後悔しかけましたが、多様性を含むいくつもの愛の物語にだんだん変わっていき、後半は切なくてずっと涙涙でした。
予備校時代以降の話も描かれているので、若者でなくても楽しめます。
吉川晃司の「モニカ」のカバー曲をレスリー・チャンが歌っています。
この作品の象徴、切ないです。
飯島愛ネタもあったり、日本リスペクトが嬉しいです。
監督の自叙伝らしく、先生との出会いは運命的だったのだということが伝わってきました。
ぜひ多くの人に観ていただきたい秀作です。
実は、どちらも鑑賞するかどうか直前まで迷っていました。
結果、観て大正解!
観てみないとわからないものですね。