11月は、上映スケジュールにどうしても都合が合わせられないことが多く、鑑賞した本数は控えめでした。
そして、良いなと思えた作品数も少なめでした。
おすすめは、以下の1本です。
◎ロルフ・デ・ヒーア監督『悪い子バビー』(オーストラリア/イタリア、1994)
薄暗い部屋に35年間閉じ込められ、母親と暮らしていたバビー。
父と名乗る男が突如現れたことをきっかけに、外の世界に飛び出して行くお話です。
なかなかに個性的な作品でした。
公開30周年ということですが、当時は日本での上映はなく、今年が日本での初公開だったそうです。
なぜ日本での上映が見送られたのかは、冒頭で察することができます。
ここでは明かしませんので、ぜひ本編をご確認ください。
他にも、あまり上品とは言えない表現が数多ある作品で、決して万人向けではありません。
それでも、主演でバビー役のニコラス・ホープの演技力が素晴らしく高く、それだけで観る価値があります。
子供のような笑顔から狂気、そして魂の歌唱まで、様々な表情で魅せてくれて最後まで飽きることがありません。
なぜかハッピーエンドなのもカオス。
『時計じかけのオレンジ』に共通するような独特な空気感がありました。
少し変化球な作品を求める方にぜひ観ていただきたいです。
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