とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

大相撲千秋楽北平田場所

2012年09月02日 | インポート

004 相撲は国技と言われている。力士が土俵の上で戦う日本古来の神事や祭りであり、同時に武道でもある。それは、弥生時代からあったと伝えられている。神道に基づいた相撲は、日本の津々浦々まで祭りとしての奉納相撲は盛んだった。村祭りの与会式のメーンイヴェントは相撲である。勝ち抜き戦で十人抜きは村の英雄であった。優勝者に送られる孟宗竹の梵天は、家の神棚に奉納し家宝として扱われた。
 形式は別にしても現在も小学校行事として残っている。廃校が決まっている北平田小学校では、最後の相撲大会が行われた。北小の相撲道場は昭和19年の10月に出来た。戦時下であり、道場開きは2年後の昭和21年に、当時の正横綱「羽黒山関」の土俵入りが行われた。その一行は、行司、呼び出し、露払い、太刀持ち、大勢の弟子などを従えたもので、村中は大賑わいとなった。
 相撲道場の場所は学校改築などで、四回変わっているが、相撲大会は欠かさず今年で67回目となる。村の有力者から、土俵入りの太刀持ちに真剣一振り、弓取り式にと、戦時に使った弓一張りが寄贈されている。その他化粧まわしや、呼び出し、行司衣装などは歴代のPTA活動で買い揃えたものである。
 前日からの触れ太鼓もあり、観客席は満員だった。相撲の伝統行事や伝統作法もこれで終わりとなると、淋しさもある。子どもたちの心に残る一日だったに違いない。

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