20日に幕を閉じた酒田市立北平田小学校閉校式典は、穏やかな天候に恵まれた。校旗返納のクライマックスに「あー終わったか」とつぶやいた。138年の歴史は重い。
式典の後、由紀さおりさんの特別コンサートが予定通り始まった。500人を超える地区民や北小関係者が駆けつけた。由紀さんは「北小がなくなるのは寂しいけれど、みんな前を向いて進もう。私は、日本語の美しさを伝えて行きたい。その凝縮されたのが童謡です。メールのピコピコで気持ちは伝わらない。思いやり、優しさ、いたわり、親切は目に見えないもので、伝えるのは言葉です。鼻濁音が崩れてきていますが、しっかり発音しましょう」と呼びかけた。
「春が来た」「めだかの学校」「うれしい雛祭り」を会場みんなで合唱。大きな古時計を由紀さんが熱唱、「手のひらを太陽に」は全員で手のひらダンス。北小校歌を歌いながら児童が退場。最後に「ふるさと」をみんなで歌って終わった。選ばれた、それぞれ曲の深い意味の解説は、説得力があった。
夜遅く、由紀さおりさんのブログを開いたら、北小の事がもうアップされていた。3年前、飛行機に乗り合わせた時「閉校記念にぜひ」とのお願が実現できた。関係者の皆さんに感謝。