酒田市と石巻を結ぶ地域高規格道路の早期開通が熱を帯びてきた。山形県側の新庄・酒田道路は難所地帯を除いて、進捗は進んでいる。しかし、宮城県側が遅れている。広大な大地の中にある東北地方は、都市間の距離が長く、奥羽山脈などで分断され、地域連携が取りにくい状況にある。
20数年前から、東北地方の「みちのくウエストライン」として、日本海側と太平洋を結ぶ、横軸の最短距離高規格道路として注目されていたが、工事の遅れが痛々しい。東北の観光や港湾物流、危機管理道路としての役割が急速に高まりつつある。
早期整備を目指す、両県沿線各自治体や商工会議所、選出国会議員などが1月31日、参議院会館で気勢をあげた。国会開会中にもかかわらず両県の衆参両議員ほとんどが出席し「早期整備に結束して頑張る」と挨拶をした。山形県は副知事が意見を述べた。
道路整備には多額の費用がかかる。しかし、遅れている東北創生に不可欠なインフラである。早期整備は両県の悲願であり、国を動かす原動力になればと思い出席した。100人近い出席者は、懇談会のあと、関係省庁に要請活動をした。