とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

コメに三菱商事がデジタル参入

2020年08月22日 | 日記

 三菱商事が、農家と流通業者をインターネットで結びつけるプラットフォームの構築に乗り出したと報道があった。専用アプリを使い、条件の合う農家と買い手を結びつける仕組みで、今秋からコメを対象にスタートさせ、その後、農産物の品目を増やすとしている。
 配送サービスも開始する方針で、コメの通販を連想させる革命的な取り組みと言える。詳細はまだ分からないが、流通業者がアプリ上で買いたい銘柄や産地の希望を登録、それを見た生産者が取引したい相手と連絡をとる。ロッドは大型トラック一台分程度から取引可能としている。
 これが成功すると農産物の流通は新たなフェーズに入る。流通業者が欲しい銘柄や産地を生産者は、栽培開始前から知る事が出来る。営農計画が立てやすくなる一方で、気象変動や産地、品種間の格差が広がるリスクに農家が耐える事ができるのか、課題も残る。
 農業のデジタル化が進む中でも、コメの流通は複雑で分かりにくい。店頭価格の3分の1程度が流通経費とみられ、残りが農家手取りになる。新しいプラットフォームの参入は、JA全農を通さない新たな取引ルートとして注目される。
 流通のデジタル化は農産物も例外ではない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする