3年ぶりに復活した「酒田まつり」は天気にも恵まれ久々に中心商店街が大勢の人で賑わった。山車行列は酒田を象徴する北前船や大獅子がメーンである。保育園から小学生、公益大学も加わった1800人がそれぞれのパフォーマンスで参加し中心街を練り歩いた。新たに庄内地域の歴史をテーマにした「時代行列」も加わり山車は大いに盛り上がった。
コロナ禍で心配されていた祭りの華である露店が中心商店街両側に300店舗が並びこれも大いに盛り上がった。マスク姿ではあるものの肩が触れ合う混雑がずっと続いていた。感染防止対策として主催者側のテイクアウトの呼び掛けに、それぞれに工夫しながら楽しんでいる様子だった。
「酒田まつり」は日枝神社の例大祭「山王まつり」が起源で1609年から一度も休むことなく続けられ、酒田大火の年も休まず伝統を引き継いできた。酒田大火の後に赤黒2対の大獅子が厄除けとして製作され、酒田市のシンボルとして市役所と駅前に鎮座し見守っている。「山王まつり」では宗教色が濃いとして「酒田まつり」と改名し、大獅子も山車行列に加わり文字通り酒田市民の祭りとなった。