庄内県勢懇話会が酒田市の山新放送庄内会館で開かれ、「夏の政治決戦を占う」と題して共同通信社特別論説委員橋詰邦弘氏の講演を聞くことが出来た。
橋詰氏は、野党の現状からすると自民党が勝利する見方が強いが二つの点で大きな政治の分岐点になるだろうと見ている。ひとつは、この参院選が勝利すると岸田内閣は3年間国政選挙のない「黄金の3年間」を手にすることになる。腰を据えて憲法改正に取り組むことが出来る。歴代首相がなし得なかった憲法改正に向かう可能性がある。
二つ目は野党の国民民主党が予算案に賛成したことによる政界、野党の再編に繋がって行きそうだ。国民民主の与党・連立政権入りの意図が透けて見える。応援団の連合も反自民、非共産を掲げてきた旗が怪しくなってきた。自民党への接近が目立ち連合の立ち位置があいまいになって来ている。
講演を聞いて一か月後に迫った参院選が大きな分岐点に立つ事が分かった。18歳以上の有権者の反応はどうなのか。臨時国会も終わろうとしている。声高に叫ぶ野党の減税、現金給付、各種補助金の連発に日本の財政は耐えられるのだろうか。
選挙の度に投票率は下がっている。政治の劣化が進んでいる証左であり議員、議会の責任は大きい。地方議会も同様に議員のなり手すら少ない。県議会の一人区で一度も選挙なしや、初回当選後5回連続無投票当選の議員の例もある。