コロナ感染症で日本を震撼させたのは2020年2月、53か国3700人を載せたクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」に未知のウイルス感染が広がり、日本が寄港を許可しなかった事に始まる。世界中の目は停泊中のクルーズ船に注がれ、3日に横浜港に入港したクルーズ船から10名の新型コロナウイルスの感染者が確認され、日本のコロナとの闘いが始まった。
空気感染のコロナは人との接近が怖い。3密を避けるため集会の禁止、飲食店、観光、イベント、大会、卒入学式、授業、交通など全ての社会生活が制限され、ただひたすらマスクの着用とワクチン接種に追われた3年間だった。
ようやくコロナ感染も収まりつつあり、政府もマスクの着用を緩め、全ての規制は撤廃されたが3年間のライフスタイルは身に染みている。北平田保育園の卒園式は3月21日だった。来賓は限定され保護者は2名までとされたが、お別れの歌はマスクなしの大声だった。保護者に向かって、ひとりひとりが園の思いでを語る場面で泣きじゃくる園児にもらい泣きもした。クラスター発生で園は何度か休園に追い込まれ、緊張した日々がよみがえってくる。
感染症の怖さを体験した園児たちが身に付けたライフスタイルは一生の宝物になるだろうと思っている。