交通安全上、道路の信号機は欠かす事の出来ない施設である。住民から「危ないので、ここに信号機を」の要望が絶えることはない。道路の新設や改編による施設設置必須の箇所もある。
しかし、無制限に信号機を増やす事ができる訳はない。予算上もあるが、スムーズな車の移動も考慮する必要がある。
交通実態の変更に即した交通規制の見直しを推進し、信号機の適正な維持管理を推進するために「信号機ストック管理プロジェクトチーム」を設置している青森県警察本部交通規制課を視察した。
必要性が低減した信号機を撤去するにも当然、住民の抵抗感がある。そこで、撤去箇所の優先度をランク付けして、各警察署と協議を重ねた上、中長期計画を作成した。信号機の撤去に伴う住民説明は、基本的には管轄警察署が行うが、プロジェクトチームも説明会に参加し、撤去の必要性や代替規制による安全確保を説明した。
PT主導による削減計画の作成で、信号機のストック数を減らし、交通変化と、それに即した交通規制の推進を説明して、理解を求めてきた。結果「必要性の低減した信号機は撤去、又は移設」の意識を定着させることが出来た。
マクロ的に賛成である。しかし、切ない住民の陳情に納得してもらえるか、そこが問題だ。