Nonsection Radical

撮影と本の空間

もってのほか

2012年11月08日 | Weblog
山登りが”ブーム”になっているけれど、”事故”も多くなっているようだ。
ケータイを常備しているので、現場から救助要請もあるらしい。
大衆化につれて、初心者の事故や怪我も避けられないのだろうけど、あまりにも無防備すぎるのに「ちょっとなぁ」と思うことも多い。
特に”ツアー”などの行列登山の場合、なにもかも主催者任せにすることもあるようで、最低限持っておくべき装備、道具を持たずに、参加パンフに記載されているものだけを持って、それで十分だと思っている参加者も多い。
それでいて、いろいろなツアーに参加しているからと自称「中級者以上」などと思っているらしい。
そんな中級者でも、ロープの結び方は知らないし、そもそもロープを触ったこともないとか、磁石や地図を持たない、使わない、使えないの3ない主義の人がたくさんいる。
雨や雪の中の歩行の経験もないし、テント泊もしたことない、野宿もない、ストーブも使えない、タバコを吸わないからとライターも持たない、つまり安全な状況でしか歩いたことのない”未経験者”ばかりなのだ。
そういう人達を集めて、最近は雪のある季節にツアーをしたりするのだから、天候が崩れたり、予定が狂ったりすると、てきめんに危険が増してくる。
状況に合わせて予定変更するにも、寄せ集めのグループなので自由が利かない。
ましてや、そういうツアーには”自称~”の人が多い。
ガイドや引率がいてもリーダーシップが働かない。
もちろん天候のいい時に、そういうツアーに参加して、山を経験することは楽しいのだけど、もっと地道に経験を積むことをして欲しい。
最近は従来の「登山会」などは流行らないようで、技術の習得も得る機会がないし、登山会自体もサークル的なものも多くなっているようだ。
そういう状況で山に登るというのだから、頼れるのは自分だけで、その自分も自己過信になりがちな状況と言えよう。
で、ときたま命に関わる”事故”が起きてニュースになるのだ。
昔なら経験者でなければ行かなかったような冬山にもツアーで入っていくのだから、もっと考えてもらいたいね。
昔ならやかましく注意を喚起する人も多くいたが、今は不思議とみんな静かだ。
シロート相手に疲れてしまったのだろうか。





大阪市阿倍野区西田辺町1丁目6から


京都市伏見区両替町1丁目
コメント (2)
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