Nonsection Radical

撮影と本の空間

ラジオと生放送

2012年11月20日 | Weblog
関西にいるのだけど、AMラジオは残念ながらNHKが一番面白い。
話題、ゲスト、放送進行、どれも民放よりも良く、楽しい時間が過ごせる。
ラジオの聴取者は高年齢者が多いと言うが、だからといって年齢層に合せた放送をしていてもウマくいくとは限らない。
関西圏では特になぜか標準語(大阪弁)で放送する民放が多いのだが、NHKは共通語で放送する。
標準語(その地の標準的な言葉)を使うのが”親しみやすい”と考えているのか、共通語が使えない話し手ばかりなのかはわからないが、当然話題はその地に限られたものになってしまっている。
毎日の取り留めのない何十年も変わらない価値観で選ばれる話題に広がりはないし、他地域への想像も働かない。
それが高齢者の求める放送であると決めつけるには、NHKの”動き”が説明出来ない。
NHKのほうこそ高齢者のリスナーは多いはずなのだから。
NHKは基本的に東京からの放送なのだが、話題は全国に広がり、ゲストも多種多様な人が呼ばれ、リスナーの反応も全国から集まる。
つまり東京の話題を中心にして進行しているのではなく、全国に通じる話題を提供しているのだ。
その話題もお硬いNHKらしくないものも多く、むしろ関西民放の方が話題に関しては保守的でどうでもいい結論に導こうとしている。
ラジオの良いところは、テレビと違ってほとんどが生放送で、編集がきかない部分なのだ。
そのために当たり障りのない話題、結論に始終するか、当意即妙に走っていくかは局、パーソナリティーの方針しだいだ。
どう考えても世界を拡げてくれる放送の方が楽しいに決まっている。
それは年齢と関係なく感じることだと思うのだが、関西のリスナーは違うのだろうか?
昨日も今日もゲストの面白さに仕事がはかどり(気分転換がうまくいく)、おまけに多様な価値観で生きている人がいることを知った。
ラジオでのゲストトークは、テレビと違い生だから編集もされず、比較的長い時間話せるので話し手も言いたいことがいえるし、聴き手も満足出来る。
これもまた東京の放送局だが、夜間に放送している情報番組では、時事ネタをジックリ時間をかけて討論している。
最近、関西でのその手の番組がなくなったのだけど、テレビのように編集をして、かいつまんで枠にはめるような中途半端な放送では得られない情報を提供出来るのはラジオならではなので残念である。
ラジオ歴40年以上の身としては、もっと面白く話題のあるラジオ番組を関西から発信してもらいたいと思っているのだが。





京都市伏見区京町1丁目


大阪市生野区田島3丁目4から
コメント
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