わたしは会社でもないし、社会でもないし、国でもないだろ

不思議なんだけど、人ってどうして簡単に会社や（それも他人の）社会や国を代弁するような事をするんだろうね。
そりゃぁ会社や社会や国の一員ではある場合もあるだろうけど、それも1/分母の存在でしかないのに。
それをあたかも全存在を同一化して、他人も含まれる”組織”を自分が代表しているかのごとく振る舞う事に他人に対する価値を認めているのかと疑問に思う。
唯一自分の身だけが自分のもので、それを普通は”個”というのだけど、他人の振る舞いが自分の気に入らないからと攻撃したりするのは”個”が”自分一個”だけの”個”だと勘違いでもしているのだろうか。
そこまで”個”はエラくない。
せいぜい自分だけがエライと思っているだけだ。
自分がエライと思うのは自由だけど、その考えで他人と接すると”相対化”されてしまい、こんなはずではなかったと悔しくなるだろう。
で、もっとエラそうになれるような虎の威を借りるように、会社や社会や国という団体の集まる組織をさも自分ひとりが代表しているかのごとく利用して自分個人の考えを”拡張”させて他人に押しつける事をする場合がある。
それじゃぁ会社が、社会が、国が悪くなると、実は自分の都合が悪くなる事をごまかして伝えたりもする。
また、勝手に誰かの代弁をしている気になって、実は自分の立場を代弁している。
それに無自覚である。
そんな無自覚だから、他人対しても想像力が働かず、自分勝手で自分の立場が悪くなっても自分の責任だとは思わず、他人に優しくないのは自分以外のものに原因があるのだと思う。
悪いのはぜ～んぶ他人。
自分は自分でもあるけど、会社や社会や国の代弁者でもあり、だからエラいし正しいのだと。
そんなふうに思っているのかな？
でも結局、自分は自分だけであり、何もしなければ何もしない自分でしかないし、他人を批難しても自分が何もしないことに変わりはない。
エラくなる事もないし、他の個とも、会社とも、社会とも、国とも折り合いをつけて生きていけるわけでもない。
何の取り柄もないし、何かが出来るわけでもないし、何もしたくもないし、人に好かれているわけでもない。
でも、たとえそうであっても、それが”個”なんだから。
”個”であるだけでもイイんじゃないの？と思うんだけどねぇ。





サンロード瓢箪山
大阪府東大阪市旭町,喜里川町
撮影 2013年7月20日 土曜日 17時45分


銚子銀座商店街
千葉県銚子市飯沼町,新生町1丁目,中央町
撮影 2013年8月12日 月曜日 15時15分