痕跡

古本を買うと時々前の持ち主の痕跡を見つける事がある。
丁寧な文字で書いた名前や読了した日付、時には「〇〇さんへ」とサインが入っていたり。
またしおり代わりに身近にあるものをはさんでそのままになっていたり。
小さなかわゆいメモ用紙。
こういう前の持ち主の”記録”はキライではない。
でも、最近読み終えた「東京ステーションホテル物語」種村直樹著　集英社文庫刊　ではちょっと驚いた。
奥付には1999年8月25日発行とあるから平成では、平成では・・・11年か？
で、その文庫本には三和銀行の「ご利用明細」がはさまれていて・・・
期日は平成13年3月13日。
232000円お引き出しとある。
その金額だけでも結構なものだが、さらに残高が記されていた。
5984652円！
念のために言っておきますが、この明細はsatoboのものではございません。
前の本の持ち主のですから。
こんな金額が普通預金口座にある人っているんだぁと感心。
もちろんsatoboの利用する銀行にだって2億や3億は眠っているはずだが。
念のために言っておきますが、この銀行の2億や3億はsatoboのものではございません。
銀行にはあるという事実を述べただけですから。





幟町南歩道橋から
広島県広島市中区胡町,幟町
撮影 2013年10月19日 土曜日 12時10分


茅ヶ崎駅前
神奈川県茅ヶ崎市元町
撮影 2013年8月16日 金曜日 15時05分