Nonsection Radical

撮影と本の空間

時代は田中康夫か

2013年11月07日 | Weblog
古本屋で田中康夫の文庫本を見つけ買ってしまったのは、田中康夫が80,90年代をどのように現していたのか興味があったからだ。
しかしオッサンにとっては読みづらい本である。
「そんなの興味ないわい」という気持ちを抑えつつ読み進めるのだけど、本の中にもオッサンには興味のない世界で若者は生きているんだというような内容が書いてあって、まったくその通りになってしまったなぁと苦笑い。
当時の朝日ジャーナルや噂の真相で同時代的に読んでいたのだけど、当時は別になんとも思わなかった事が、現在クダランと思うのは自分が変わってしまった結果なのだろう。
我慢に我慢を重ねて読んでいくと、なかなか現在に通じる思考をしていて、その点では非常に参考になる。
まだモノゴコロもついていない若い世代や、生まれてもいなかった人達には、まったく無縁の世相が記されているのだけれど、当時の空気を吸っていた世代としては、記された事象が我が身の事であったりするので、今それを読むとどんな感想を持つのかと興味がある。
この際、デビュー作「なんとなく、クリスタル」を探して、我慢してでも読んでみようかと思っていたら、なんと新刊本屋さんで平積みで文庫本が発売されているではないか。
これって時代は田中康夫?
選挙で落ちてしまい、すっかり話題にもならなくなったが、ここで再び市井の一人として、現代を語って欲しいなと思うんだけどね。





縄手小学校前からジンジャモール
大阪府東大阪市末広町,南四条町,御幸町,四条町
撮影 2013年7月20日 土曜日 18時10分


銚子駅前商店街 1
千葉県銚子市西芝町,双葉町,中央町
撮影 2013年8月12日 月曜日 16時00分
コメント
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