Nonsection Radical

撮影と本の空間

なぜか80年代

2014年01月23日 | Weblog
面白そうだと手に取ったのは『「業際」の時代』田原総一朗著 講談社文庫。
1983年に出版された同名本の文庫版だ。
読むまで1983年だとは知らなかったが、最近この近辺の本を不思議と読んでいる。
田原総一朗49歳の作だ。
この頃の田原の活動ってあんまり知らないんだよね。
で、どんな仕事をしていたのか興味もあって読み進めた。
内容は、高度成長期が終わった”混迷の時代”(当時もそう言われていたらしい)に、これまでのやり方をどのように企業や人が変革していくのかを、成功事例として7つの企業を取り上げて掘り下げていくというもの。
まあ成功したした会社にオベンチャラする一連の本とも思えるが、結構田原は冷めている。
そして執筆から30年経った現在、この本を読む方も冷めている。
成功事例が30年経って再検証出来るのだ。
本当に成功だったのか、すぐ先に来る「バブルの時代」にどのように対応し、どのように変化し、現在の姿は・・・と時代を追って確認する事が出来るのだ。
それはこれからやろうと思っている作業だけれど、中にはすでに事情が少しはわかっているものもある。
たとえば「日本電信電話公社」、「西武流通グループ」。
はたして変革の波を乗り切って現在の姿があるのだろうか。
すごく興味がわいてくるね。
ただ、調べるとなるとその後のバブル時代、崩壊後の社会に関する本というのが意外と目につかないのだ。
チョウチン本がたくさん出版されたと思うのが、その手の本はすでに流通していないか、古本でも少ないし、図書館でも大きなところにもあるかどうか。
ましてや時代をキチンと記述したものとなるとシロートの手には負えない専門書の類いとなるだろう。
実はその手の本をたんまりとため込んでいたのだが、家庭の事情ですべて廃棄してしまったのだ。
今から思うと特に雑誌関係を捨てたのは痛い。
雑誌と新聞は時代の記録だからなぁ。
まあ少しずつ探していくことになるな。

ついでに買ったのは「いまどき真っ当な料理店 改訂版」 田中康夫著 幻冬舎文庫。
1996年に書かれたこの本で紹介されたお店が、はたして現在もあるのか調べてみたくて。




今津町舟橋の街並み
滋賀県高島市今津町舟橋2,1丁目,今津
撮影 2013年12月28日 土曜日 12時15分


湊川商店街
兵庫県神戸市兵庫区荒田町1丁目
撮影 2013年12月14日 土曜日 16時50分
コメント
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