Nonsection Radical

撮影と本の空間

インナーサークル

2014年05月09日 | Weblog
在京放送局のラジオ番組が4月から大阪でのネットワーク放送をやめた。
その後番組は自社制作に切り替えたようだ。
で、どんな”パーソナリティ”が番組を持つのかと調べると・・・

30数年ぶりに大阪での生活を再開してビックリした事は、テレビとかラジオの出演者が30数年前とほとんど変わっていなかった事だ。
当然番組の内容も以前と同様のもので、ただ年月が出演者も番組も老化させているだけだった。
どうやらそういう変わらないという事が関西圏の人々の嗜好に合っているようなのだ。
ひとつの地域のサークルの中で人を回しているので新陳代謝も進まないし、新しい取り組みも行なわれない。
同じような手法で、同じような人が、同じような番組を作り続けている。
だから安心感とともに、同一の価値観を代々受け継いでいく生活様式が続いて行く。
まあそこで暮らす人々の暮らし方がそういう暮らし方なので、番組も”寄り添って”作られているのだろう。
そんな同じ事の繰り返しに飽きたとしたら、他所の暮らし方に興味を持つ人もいるのだが、その代表的な場所が東京だったりして、在京放送局の関西圏では視られない番組や出演者の”異文化”に触れる事になる。
まあ東京にも吉本興業を中心にした”お笑い芸人”が進出しているので、テレビでは演出の違いぐらいしか変わらないといえば変わらないが、それでも様々な分野の新しい登場人物が出てくるのは関西圏の比ではない。
それが活況を呼ぶ元になっているのだし、新たな展開を生む事にもつながる。
特にラジオにおいては、その差が大きい。
インナーサークルで使い回す出演者ではなく、面白いと思った人を起用する先進性に違いがある。
といいつつ、テレビ、ラジオなどは広告収入が減り、どこも四苦八苦している。
調査するとラジオ聴取者は高齢の人が多いという結果が出るので、新たな取り組みを躊躇する要因になる。
それでも活路を見出すために新しい人、新しい事を活用するか、費用がかからないように従来の人間だけで回して行くかの選択でそれを乗り切ろうとする方法が考えられるが、関西圏では後者を選ぶケースが多いのだろう。
高齢者にも安心して聴いてもらえる内容の番組が多くなるのも当然だ。
では、面白さを選ぶならどちらなのか?
今回のようなケースでは、面白いからと関東圏の人が関西のラジオ番組を視聴するか、関西圏の人が関東の番組を視聴するのかで判断が分かれるであろう。
ネットで調べてみると、番組放送中止になった事を批難する書き込みが結構あったので、東京のスカした番組がなくなって良かったと思う人ばかりではないようだ。
関西圏では出演しない人の在京の番組を面白くて聴く人もいるという事だ。

Radikoというネット放送で今春から有料ながら全国のラジオ番組が聴けるようになった。
さて東京のラジオ番組を聴く人が多くなるのか、大阪の番組を聴く人が増えるのか、はたまた他の地域の番組を聴く人が増えるのか。
そしてその事が新たな動きを生み出すのか興味がわいてくる。




智恵光院通から下立売通へ
京都府京都市上京区中村町,浮田町,橋西二町目,西橋詰町
撮影 2014年3月8日 土曜日 14時55分
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