Nonsection Radical

撮影と本の空間

12月10日 こまごまと1日が過ぎていく

2022年12月10日 | Weblog
仕事の制服ズボンの裾がいつの間にか垂れ下がり、よくよく見れば片方だけ裾上げがされていなくて折られているだけだった。さすがのチャイナクオリティ。
男の嗜みとして裁縫セットは常時携帯しているので、現場でまつり縫い。
最近は裾上げテープを使ってばかりだったが、手軽さではどっこいどっこいだな。

東京・町田の国際版画美術館で12月11日まで開催の「版画X写真 1839-1900」にすべりこみ。
複製方法としての版画が写真に取って代わられる時代を紹介した企画。
アートとしての版画だけではなく報道、情報、複製として、あるいは肖像絵画と対するものとして19世紀から20世紀にかけて版画は利用されて来たのがわかる。
それを”リアルさ”で写真が取って代わろうとする動きを時代を追って紹介してあるのだが、版画と写真が共に非常に速いスピードで工夫、進化していて驚く。
そして現在は銀塩写真が”究極”みたいな扱いだが、それ以前のさまざまな”プリント”方法を振り返れば、たとえばインクジェットも真っ当な進化であると言える。
同時に”実用”としては蹴散らされた版画であるが、写真でなくて版画でも十分じゃないの?と思う展示がたくさんあって(肖像画とか)、今後は再び見直される時代が来るのではと感じる。
初期には「写真なんて単に写し取っただけのもので芸術じゃないよな」との”論争”がすでにあったことが愉快である。

いろいろと出かけたいこと、やりたいことが山積みなのだが、本当に仕事に追われてままならない。
わずかな隙間時間で少しずつしか動けない悲しさ。
コメント
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