哀れな姉

姉が介護施設に入所し、５０日前後になる。

見舞いに行くと、

丁度ナースステーション前で、

車椅子のまま点滴中であった。

 

顔を覗くと、相変わらず表情がなかった、

つまり、無表情!!

 

健康で過ごしていたころ、

時々、姉の家を訪問し、

姉弟としての親交を深めていた。

その時、姉には、

こぼれるような笑顔で迎えていただいた。

 

そんな思い出がたくさんあり、

淋しさだけがこみ上げてくる・・・・・。

 

両手に手袋をはめられ、椅子につながれていた。

痛々しい、その様子に、

憐れみを感じざるを得なかった・・・。

 

「誰だかわかる？」、と話しかけると、

「分る!!」と一言、だが後が続かない!!

 

それでも、前回見舞った時より、

顔色も良く、態度が落ち着いていたように見えた。

 

未だに、何も食べることが出来ない!

食欲と言う、命令系統の反応が示さないと言う・・・!!