山茶花談

さざんかだん

ねむりねこ

2019-02-23 | ペン画


もうすぐ三月ですね。
日ごとにあたたかくなってきて、ロウバイや黄梅など
梅の花が春の訪れを告げてくれています。

現在開催中のK.Art Studioさまでの第五回宇宙派展も
明日が最終日になりました。

「ねむりねこ」というペン画を展示していただいています。
春を感じるこの季節に名前を聞くと
おだやかで眠くなってきました。笑

ここ半年ほど、いただいたねこのテーマをきっかけに
日本の縁起、吉祥のかたちや
以前より興味のあった日本の文様を組み合わせた
作品を制作し続けています。

この「ねむりねこ」は、日光東照宮に彫られている「ねむりねこ」から
イメージを広げて描いた作品です。
ねこが眠るように世の中が安らかでおだやかであるように・・という
願いがこめられているそうです。
日本のこういった人形は、かたちにも、そのものにも
優しい想いや願いがこめられていて素敵ですね。

日光東照宮の「ねむりねこ」の裏側には、
実はもうひとつ、スズメの彫刻があるそうです。
敏感なねこも眠っていられるような、安らかな世の中であることと、
天敵のねこが眠っている間に、スズメが安心していられるような
弱いものも安心して過ごせる世の中であるよう
願いがこめられているそうです。

江戸幕府、徳川の時代が、ねこが眠るように
平和で末永く続くようにとの想いも込められているそうです。
昨年、訪れた徳川美術館は
庭も含めて、建物の重厚さに圧倒されながら
正面空高くに刻まれた葵の紋のかたちに惹かれました。
展示の内容もとてもすばらしく
様々なかたちが縫い込まれた着物は、鮮やかで豪華でした。

今年は新しい年の名が生まれますが
おだやかで平和な時代になりますように。



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