日々日々日記

過去の事 現在の事織り交ぜて
淡々と綴ります。

トホホな夜パート2

2010-03-27 21:27:35 | 日記
とうとう駅で夜明かしすると決めた夫、ゴミ箱から雑誌を拾ってきて
風がよけられる場所を見つけお尻に敷き膝を抱えて座り込んだ。
よくは覚えてないけど、改札口に近い階段の袖みたいなところ。
丁度くの字になっていて人からの視線も遮れそう。
ていっても夜中に誰も通るわけないけどね。
私はなかなか踏ん切りがつかず駅周辺を行ったり来たり‥
しまいに疲れ果て新聞紙を拾ってきて夫の側で腰を下ろすものの
落ち着かない上に寒くてやりきれない。
(なんで私がこんな目に合わんといかんのよ)心の中でブツブツ…
夫は眠ってはいないだろうが‥眠れるわけないよね‥膝に顔をのせて微動だにせず。
その時目の前の先にエレベータがあるのに気付いた。
誰かが出てきて扉が閉まってから何分たっても動いている気配は無い。
しばらく様子を見ていた時ふと思い立った。
あの中なら風も吹かず暖かいかも…
だけどあれでも誰かが来たらどうする?人をびっくりさせちゃあかんわね。
そんなことを自問自答している間もエレベータは止まったまま。
ねぇねぇ、あの中なら寒くないよ、行ってみない?‥無視された。
ふん!どうせ寝れないじゃんこんな所でさ!
意を決して新聞紙抱えてエレベターの前へ。
開放ボタンを押して入り込み、しばらく突っ立っていた。寒くは無いが臭かった。
と突然扉が開いた!男性だった。ちょっとビックリしたような表情だったが
私の方がもっとビックリしたかも!
何階か分からないけどボタンが押されて動き出したエレベータの奥の壁に張り付いていた私。
そして出て行ったので1階ボタンを押して(あ~びっくりしたなぁ)と独り言。
また暫く立っていたが、ずいぶんな時間動かなかったのと眠気が襲ってきたのとで
我慢たまらんようになって新聞紙を敷きとうとう座り込んだ。
座るとますます臭気がひどくなったような気がしたが、背に腹は替えられんとはこのことやろね。
あと2.3時間の辛抱や。心に言い聞かし膝を抱えてうつらうつらしだしたら
人の足音が扉の前で止まった気配に、反射的に立ち上がったら扉が開いた!
当然驚かしてしまったよね。「ごめんなさいびっくりさせて」何も言わず乗り込んできて
目指す階で降りていった。
あの人きっと部屋へ帰ったら浮浪者ではなさそうなけどオバサンが居座っていた
なんて話すんかな?そんなことを思ったのを思い出した。



つづく…なかなか夜は明けない(^_^;)
コメント (4)
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