日々日々日記

過去の事 現在の事織り交ぜて
淡々と綴ります。

忘れ得ない人たち

2017-02-09 17:01:09 | 日記

メモリアルコーナー

いちごをお供え

遺影があるだけなんだけど・・・

私以外みな亡くなっちゃって!

母とおばさんはイトコ同士だと思うんだけど

母は、おばさんのことを「ねえさん」と呼んで

母親のように慕っていた。

おばさんの実家は 私鉄沿線の駅が見えるくらいの所で

お米屋さんをしていた。

お正月に年始のご挨拶に行くと

おばさんのお母さんは

私の小さなバッグにみかんをいっぱい詰めてくれ

多分お年玉も貰っただろうけど

またおいでや!

いつも優しかった。

私は子供の時から景色を見るのが好きで

母親が帰ろうと呼びに来るまで

1人で家の近くを散歩した。

今も覚えている景色、大きな十路地の向うは原っぱで

小さな川が流れていた。

周りの景色が広々していて好きだった。

その記憶は5歳くらいの時のだから61年前?!

最後にそこを訪ねた時

もうお米屋さんを畳むと言う話しをしていた。

おばさんのお母さんが

私に

良かったら中学校を卒業したら

こっちに来て店を手伝わないかと言った。

あと2カ月で中学校を卒業すると言う時期に!

私は気持的にまんざらでもなかったけど

高校に行けなくなると思い

返事はしなかった。

おばさんも、そんなこと今この子に言うたらかわいそうや!

そして、店は人手に渡った。

ずーと後で知ったのは

おばさんの弟が外で借金してカタに取られたらしい。

それを聞いた時

結局私が跡継ぎになれるわけもなかったんや

高校も行かれなくなってたとこやった!

もう店に行く事も無くなって寂しいし

おばさんのお母さんはすぐ亡くなってしまい

おばさんに引き取られたお父さんに

私の娘を見せられたのが由一の安堵感って言うのかな?

娘を膝の上に抱いて

優しい笑顔を見せてくれた人を忘れない。

 

昼休みに

ナナのオヤツになる焼き芋作り

 

コメント (6)
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