2020年8月。
BUCK-TICKが夏の贈り物を…💛
ニューシングルがリリースされました👏👏👏
その名も、
MOONLIGHT ESCAPE
です。
なんともBUCK-TICKらしいタイトルなんだ…(;´・ω・)
けど、BUCK-TICKっぽいだけじゃない。BUCK-TICKと親交の深かったSOFT BALLETっぽいタイトルです。
BUCK-TICKの代表曲のMOONLIGHTに、SOFT BALLETの名曲ESCAPEを混ぜた感じ!?!?
タイトル名だけじゃなくて、曲の雰囲気もどこかSOFT BALLETっぽいんです。今回のこのシングル曲の最大のポイントはここじゃないかな!?、と。なんか、森岡さんが天国から笑って微笑んでくれているような、そんな気分になりました。BUCK-TICKとSOFT BALLETは、後のバンドシーンにホント大きな影響を与えたと思います。そんな二つのバンドが2020年8月に、月でkissをしたって感じの楽曲で、とっても幸せな気持ちになりました。
MOONLIGHT ESCAPEの歌詞はとても意味深なんです。これはいったい何の歌だ?、と。
曲だけを聴くと、実にBUCK-TICKらしいポップでキャッチーで、でもちょっと毒があって…って感じなんだけど、歌詞を読みながら聴くと、この軽快でキャッチーなメロディーとはうらはらに、とてつもなく不気味な感じがするんです。
最後のナンバーを踊り出すっていう話で始まるMOONLIGHT ESCAPE。次にいきなり「ガラス欠片 ララ反射」ときて、escape~♪って続くんです。次いで「神様お願いだ 僕の事をゆるしてね」で、escape~♪。
そしてBメロ~サビと来るんですが、サビで「悲しみの無い世界 永遠にESCAPE」って歌うんです。ええ?? どういうこと??って。最後のナンバーを踊って、ガラスの欠片が出てきて、神様にゆるしを乞うて、悲しみの無い世界に永遠にエスケープって??
問題は続く二回目のAメロ。「たった一人だ 旅立ちだ」と歌い、「夜が明けるその前にESCAPE」する、と。一人でエスケープ。しかも、その後、「パパ ママ おやすみ ねえ僕の事を忘れないでESCAPE」って…。
包まっていたマントを翻して、GOOD BYE、「タカ・・・ク タ・・カ・・ク・・」って櫻井さんは歌うんです。とっても軽やかに軽快に歌うんです。でも、歌っている内容は全くもって笑えない…💦
溢れる程に愛を抱きしめてESCAPEするんです。悲しみの無い世界へと永遠にESCAPEするんです。
ここまで書くと、これって、可能性として、自死の歌ではないのか?、と思ってしまいます。が、そこは櫻井さん、「ふふふ」と笑って、黙ることでしょう…。いったいこれは誰のために、何のために、何を歌った歌詞なのでしょう?(亡きパパとママに歌った歌とも取れなくもないですが、それはちょっと解釈的に無理があるだろう?!、と)
しかも、BUCK-TICKお得意のコードパターンで、どこまでも軽やかで軽快なリズムとメロディーにのって歌っているのですから。あまりにも心地のメロディーに、あまりにも不気味な歌詞のストーリーに…。嗚呼…
でも、この曲、最初は「あれ~、なんだこりゃ?!」って思ったんですけど、聴けば聴くほどじわりじわりと美味しさ(?)が伝わってくる曲というか、、、。で、最後の最後にわずかに出てくるノイズがまた印象的で…。
…
で、そんなMOONLIGHT ESCAPEに続くのが、星野さん作曲の「凍える」という曲。最近の星野さんの曲の奥深さには、毎度驚かされます。もともと星野さんの曲が大好きだった僕。13歳くらいの時に星野さんの作った曲に惚れ、そして、45歳の今、また、星野さんの曲に酔いしれる、と。なんていうことだ…💦
最初のイントロからして、いきなり別の世界に連れていかれます(歌詞の内容は結構似ているトーンですが、違う物語と思って僕は聴きました)。
いきなり櫻井さん、「死んでいる 生きているか うんざりする もううんざり」と歌い、闇の中、「窓に映るおまえは誰?」、と自らに問いかけるように歌います。櫻井さん、真夜中にそんなことを考えてるんですか?(😢)っていう話ではないですが…
問題は続くBメロ。「凍える月が触れる この手首にそっと 青白く震えている 泣き出す月が ああ」という歌詞がこれまた意味深すぎるんです。月と手首、青白い震え、泣き出す月、これをどう解釈すればいいんだ?、と。「手首」がなければそれほど悩まないのですが、この手首という言葉がどうしてもまた「自死」を思い出させるんです。
そして、退廃的でモノクロなサビの歌詞へ、と。
「堕ちていく 夢現 沈みたい ただそれだけ」と歌い、「罪だとは言わないで 眠りたい ただそれだけ」、と。そして「遠い 遠い夢の中 ねんねしな」、と。これは、いったいどこの立場から「ねんねしな」と言っているのか、パパやママが子に言い聞かせているのか、それとも自分が自分に「ねんねしな」と言い聞かせているのか。「子守歌を聴かせて 良い子だと」というフレーズがそこに入るので、子の立場から歌っていると思われます。とすると、なんで、子の立場から、自分自身に「ねんねしな」って言うのか?!
後半戦、ますます不気味になっていきます。「さあ ララ ラララ ねんねん ころりよ」「さあ ララ ラララ ねんねん おころりよ」とリフレインするんです。でも、「死」の匂いは、一曲目ほどしないんです。曲はどこまでも退廃的なのに、なぜか「翌朝の目覚め」を想起するんです。曲も歌詞もとっても絶望的なのに、どこかそこに「希望」が見えてくる、というか。いったい何なんだ、これは!?、と。
あと、自分の研究テーマでもある「子どもを殺した(虐待した)ママ」の歌にも聞こえなくもなくて…。幼い子どもに手をかけて、「死んでいる? 生きてもいるか?」と問い、「うんざりする」と吐き捨てる。過去に自分も虐待されていた「ママ」が月に向かって「子守歌を聴かせて 良い子だと」と懇願する。最後の「ねんねん おころりよ」は、意識をなくした我が子に向かって囁いているのではないか?、と。
…この歌詞の真相はいかに!?…
でも、きっと櫻井さんに聴いても、ニヤッと笑って、「ふふふ」って言うだけでしょう(苦笑)。
30年以上、BUCK-TICKを(一度もファンを辞めることなく)応援している僕。分かってますって。「自分で考えろ」、と。そう仰りたいのでしょう。なので、自分で考えて、それを書いてみました。ま、多分、全く違う歌なんでしょうけど、、、(;´・ω・)
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となると、次いでリリースされる2年ぶりのフルアルバム「ABRACADABRA」がもう待ち遠し過ぎます😢
前作から2年ですからね、、、待ちました待ちました。
このシングルの二曲は、続く「ABRACADABRA」の予告編みたいなものです。BUCK-TICKの凄さは、アルバムにおいて発揮されます。きっと2020年の後半は、このアルバムを聴いて、過ごしていくのでしょう。BUCK-TICKは、僕にとって永遠の憧れのHEROたち。もうずっとずっと死ぬまで大好きなバンドなのでしょう。
新作「ABRACADABRA」は、2020年9月21日リリース💛
<収録曲>
01:PEACE [作曲:今井寿]
02:ケセラセラ エレジー [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
03:URAHARA-JUKU [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
04:SOPHIA DREAM [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
05:月の砂漠 [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
06:Villain [作詞:櫻井敦司・今井寿 / 作曲:今井寿]
07:凍える Crystal CUBE ver. [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
08:舞夢マイム [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
09:ダンス天国 [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
10:獣たちの夜 YOW-ROW ver. [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
11:堕天使 YOW-ROW ver. [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
12:MOONLIGHT ESCAPE [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
13:ユリイカ [作詞:櫻井敦司・今井寿 / 作曲:今井寿]
14:忘却 [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
このリストを眺めて、リリースされるその日を胸ときめかせて待ちたいと思います💛