今日からまた新年度の仕事が本格的に始まります! すなわち、また都内~埼玉のラーメン巡りも再開です。
今年度一発目は、昨年度から決めていました。みずほ台の新店、『ラーメンK』です。
Kとくれば、わたくしkeiが行かないわけにはいかないでしょう☆
http://ramendb.supleks.jp/s/31165.html
http://gourmet.walkerplus.com/127261664001/
http://blog.goo.ne.jp/shiotetsu_2011/e/cffe447011331aa2642b11ac5daf3cfd
このお店は、みずほ台から徒歩五分くらいのところにあります。牛角が目印ですね。
小さな個人店でした。二人の方で切り盛りしています。店内はなかなか都会的です。カウンターのみ、券売機もありました。
メニューを見ると、醤油、塩、それぞれラーメン、つけ麺、限定がありました。麺に特徴があるので、つけ麺が人気のようですが、基本のラーメン(醤油)を頂きました。
これは、まさに濃厚な動物魚介系ラーメンですね。トロミをつけるために豚足を若干使用していますが、ベースは鶏白湯のようです。…が、いわゆる鶏白湯ラーメンのような味わいはそれほど感じません。海老の風味を取り込んだ醤油タレに、濃厚動物魚介スープを加え、最後に香味油で味を整えます。
味わい的には、『またお前もか系』に似た味わいなのですが、これがかなりバランスのよいスープになっていて、丁寧さを強く感じました。(よく、豚骨魚介と勘違いされるそうです) 完成された濃厚動物魚介ラーメンというか。ドロドロじゃないので、気持ち悪くなりません。すっきり食べきれます。大人の濃厚動物魚介ラーメンといったところでしょうか。海老も突出してなくて、隠し味程度に収まっています。
麺は、熟成させた麺帯を、注文後に機械で切っていく、という珍しいアプローチを取っています。麺へのこだわりは確かに感じました。つるつるっとした食感で、なめらかでプリプリっとしていて、すべすべしています。これは『上質な麺』ですねー。
チャーシューは大きくて柔らかいばら肉?です。脂もしっかりあります。このチャーシューは旨いなあ…(しみじみ)。
ここにはこんなアイテムもありました。
麺は穂先メンマかな。都会的なメンマでした。
いやー、実に完成度の高いラーメンになっていました。さすがK(苦笑)。
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ただ、(大変失礼ながら)この系統の味なら都内でいくらでも食べられます。また、この界隈の人もこの手の味のラーメンは、いくらでも食べていると思います。なので、都内にはない、埼玉らしい何かが感じられるとさらによくなるかな、と思いました。こちらのお客さん(ラーメン好き・常連さん)と色々意見を交わしながら、ここだけのラーメンが完成するといいですね。
店主さん?らしき方とお話しましたが、埼玉の主なラーメン店主さんは、東京のラーメンの影響を強く受けています。千葉より遥かに都会的で洗練されています。が、ゆえに、千葉よりも『ご当地感』ないしは『ローカルさ』が感じられないんですね。 まだ創業一年、二年目のお店ですし、もっともっと〈遊んで〉『みずほ台のお店らしさ』を感じる味を追求してもらいたいですね。
改めて思いました。埼玉と千葉、この二県は、似たようなポジションにありますが(苦笑)、ラーメン文化としては全然違うな、と。よく言えば、埼玉の方が圧倒的に都会的で洗練されている、あるいはメディアに受けそうな感じがします。千葉は背脂系、家系、ラーメンショップ系がまだ強くて、都内的な目線に立つと、新しくない。けれど、逆に悪く言えば、埼玉のラーメンは、土着性がなく、地に根差していない気がします、ラーメンに限定して言うと、ですが。
そう考えると、やはり千葉は、他に侵食されない根強い独自のラーメン文化があるんだな、と思います。特になりたけ系、竹岡系、勝タン系など、極めて独自性の強いラーメン文化は都内のトレンドをもはね除けるパワーがあります。
でも、埼玉にもきっとそういうラーメン文化はあるはず。埼玉の地に根付いたラーメン店をどれだけ見つけられるか、それをどう語るか(文化として言葉にするか)。それが今の埼玉ラーメン界に最も必要なことなのかな、と思います。(大きなおせわですが… すみません(;_;))
埼玉のラーメンも、今後、しっかりマニアックに探究していきたいなぁ、と思います☆