大阪ラーメンツアー三軒目は、本場高井田にある、
まさに高井田ラーメンの代表格である『住吉』。
駅は、近鉄の布施が一番近いみたいだけど、
梅田方面からだと、地下鉄の新深江が行きやすいです。
お店は、まさに地ラーメン店らしいレトロで昭和テイストの雰囲気。
どこか竹岡の梅乃家に似ているのは気のせい?
お店の人はなんと女性のみ。
貫禄のあるおばちゃんと粋なお姉ちゃんのお二人でした。
こちらのラーメンは、源さんと見た目はかなり近い。
高井田ラーメンの範疇というものが暗黙の前提としてあるのだろう。
真っ黒いスープに、万能ネギの緑色が美しく彩られている。
ささやかなチャーシューもなんか嬉しい。
メンマもしっかり味が浸けられていて、じわりと旨い。
麺は、源さん同様、ぶっといストレート麺。
見た目はうどんっぽいが、かなりごわっとしたワイルドな麺だった。
スープは、醤油の味が主体。かなり濃い味です。
濃いというか、しょっぱいです。ワイルドで強い醤油ラーメンですね。
千葉人としては、どうしても竹岡式ラーメンと比べちゃうかな。
似てるんです。雰囲気も味も。
で、町を観察すると、高井田ラーメンの意味がうっすらと見えてきました。
高井田地区は、いわゆる町工場がたくさんあるんです。
工場で働く人たちがたくさんいるんです。
その人たちのためのラーメンが高井田ラーメンなんですね。
ある工場の人に尋ねたら、
『昔から、よう行ってるよ。旨いなー、ホンマに』、と。
竹岡ラーメンや勝浦タンタンは漁師と共に、
燕三条ラーメンは食器職人と共に生まれてきた。
同じように、高井田ラーメンも、
町工場の労働者と共に生まれてきたラーメンなのかもしれない。
(缶のスクラップ工場もあり、たくさんの人が集まっていました)
ラーメンは実に深いですね(^^;