大阪ラーメンツアー二軒目は、玉造駅近くにある『源さん』。
今回のツアーの大きな目的が、『高井田地ラーメンを知ること』だった。
全国の地ラーメンを食べ尽くすことは僕の人生のテーマでもある。
高井田ラーメンなくして、大阪は語れまい。
結論から言うと、
源さんは、今回のツアーで最も僕が感動したお店だった。
人ガラも踏まえてね。心底、掘れました。
こちらの中華そばは、まさに高井田系ラーメンだと思われますが、
元祖と言われるお店の味に独自の改良を加えていて、
旨味溢れるバランス重視のラーメンになっていました。
(見た目は近いけど、ここは源さんオリジナルの一杯だと思います)
(*食楽2009.02を読み返したら、『ネオ高井田系』と書いてあった!
まさに、このお店は、『ネオ高井田系』であり、進化系だと思う!)
上質な鶏だけでとったスープに和風ダシを加えているそうです。
他の高井田系は醤油を際立たせた黒いスープがウリなんだけど、
源さんのラーメンは和の旨味が強く反映されている。
スープに深みがあって、実に美味しいんです。
麺も、住吉みたいなインパクトはないが、
食べやすくて、うどんに近い食感を保っている。
あと、盛り付け方がとにかく美しいんです。
麺が立体的に盛られていて、ここにもこだわりが感じられました。
とにかく丁寧なんですね。
食べてて、久びさに泣きそうになった味でした。
じわ~っと染み入る旨味がたまりませんでした。
なお、源さんという名前は、店主さんの名前とは関係ないみたい。
店主さんの親戚筋を辿ると、源氏にかかわる人が数人いるらしく、
それで『源』という字を使いたかった、と。
で、源だと堅いから、源さんにしたんだとか。
いいでしょー。
もともとは別の場所で、20年以上、居酒屋をやってて、
そこでラーメンを出していたんだとか。
でも、バブル後の長引く不況や飲酒運転の取締り強化で、
居酒屋経営が厳しくなり、ラーメン一本で行くことにしたみたい。
店主さんに、『美味しすぎて、泣きそうですよー』と言ったら、
ニコっとして、『お兄ちゃん、大袈裟だよー』と言われた(^^;
よく言われるんですよ… でも、本当なんですもん!
また絶対に行きたいお店になりました!
店主さん、我が千葉の梨の花のご主人がすこしふっくらして、
すこし年取った感じでした。
やっぱ、ラーメンは鶏ガラ、豚ガラ、人ガラですね。
人ガラが見えるお店っていうのも素敵なんです。
(バイト店員のみのお店じゃ店主さんの人ガラは見えない)
高井田ラーメンをさらに知りたくなり、予定変更で、
高井田ラーメン中心で動くことにしました。