シュテルニパルクの保育園に関する最新ニュースです。
少し嬉しい、いい話です。
赤ちゃんポストを創設したシュテルニパルクは、もともと1990年頃から幼稚園・保育園を運営する民間の教育団体でした。このことは色んな所でお話していますが…
でも、シュテルニパルクは、保育実践としても実はすごく高く評価されているのです。
その一端をご紹介しますね。
Neue Kletterbäume für Eichhörnchen:
子リスのための新しい登り木
An der SterniPark Kita Wrangelstraße stand im Frühjahr noch ein Baugerüst. Das fanden die Eichhörnchen aus der Umgebung klasse! Sie erkundeten die Hausfassade und naschten von den Nüssen, die die Kita-Kinder für sie bereitlegten. Doch wo wohnen Eichhörnchen ursprünglich? Die Kinder in der Wrangelstraße wissen es: Eichhörnchen lieben Bäume. „Jeder Baum zählt“ lautete deshalb das Motto für das Kita21-Projekt in der Wrangelstraße.
シュテルニパルクのヴランゲル通り保育園に、春になってもまだ建設の足場が残っていました。この近くにいた子リスたちはこれを見て、「すごい!」と思いました! 子リスたちは、園の正面を探索したり、保育園の子どもたちが子リスのために用意したナッツをつまんだりしました。でも、いったい子リスたちはどこに住んでいるのでしょう? ヴランゲル通り保育園の子どもたちは知っていました。子リスたちは木が大好きです。そこで、ヴランゲル通り保育園では、「キータ21プロジェクト」のモットーを「すべての木を大切に(すべての木に価値がある)」にしました。
Weil Bäume aber sehr langsam wachsen, pflanzten die Kinder zunächst Bohnen ein. Sie konnten genau beobachten wie aus Keimen grüne Pflanzen wurden. Für die Eichhörnchen wurde auch gesorgt: Es wachsen nun zwei neue Apfelbäume im Kita-Garten.
けれど、木の成長はとてもゆっくりなので、子どもたちはまず豆を植えました。子どもたちは、どうやって芽が緑の植物になるのかをはっきりと観察することができました。また、子リスたちにとっても、よいものでした。今や、園庭に2本のリンゴの木が育っています。
Für die Kinder bot das Thema viel Abwechslung: Sie bastelten mit Naturmaterialien, pflanzten knackiges Gemüse und machten Naturspaziergänge, um den Lebensraum der Eichhörnchen zu erkunden.
子どもたちにとっても、この(すべての木を大切にという)テーマは多くの変化(多様性)をもたらしました。子どもたちは、自然の素材を使って工作をしたり、シャキシャキの野菜を植えたり、子リスの生活空間を探索するためにネイチャーウォークをしたりしました。
Es entstand eine enge Bindung zur Natur. Für diese nachhaltige pädagogische Arbeit erhält die Kita Wrangelstraße eine Kita21-Auszeichnung. Die Verleihung ist am 13. September und das Kita-Team rund um Hausleitung Nicole Göpfert freut sich darauf, die neue Plakette für die Kita in Empfang zu nehmen.
自然との緊密なつながりが生まれました。この持続可能な教育活動で、ヴランゲル通り保育園はキータ21賞(キータ=保育園)を受賞しました。授賞式は9月13日です。保育園の保育者一同も園長のニコレ・ゲプフェルトさんも、新しい賞のプレートを受け取れることを楽しみにしています。
Kita21 ist eine Initiative der Save our Future Umweltstiftung (SOF) @sof_umweltstiftung. Ausgezeichnet werden Kitas, die sich für eine Bildung der nachhaltigen Entwicklung (BNE) einsetzen. SterniPark ist mit 14 Häusern unter den insgesamt 25 in Hamburg ausgezeichneten Kitas vertreten. Immer montags und mittwochs stellen wir Euch auf Facebook und Instagram ein Kita21-Projekt aus den verschiedenen Häusern vor.
キータ21は、Save our Future環境基金(SOF)の活動の一つです。表彰されるのは、「持続可能な発展のための教育(BNE)」に取り組んでいる保育園です。(キータ21を)受賞したハンブルク市内の計25の保育園の中で、14の保育園がシュテルニパルクの保育園でした。毎週月曜日と水曜日に、FacebookとInstagramでみなさんに、それぞれの園のキータ21プロジェクトの取り組みを紹介していきます。
赤ちゃんポストを創設したシュテルニパルクは、保育実践としても高く評価されている園なんです(この部分も、いつかしっかり論じたいなって思っています)。
特に持続可能な社会をつくるための保育活動にも力を入れていて、この取り組みもその一つかなと思います。シュテルニパルクは、もともと「オルタナティブ教育」をベースにした団体で、進歩主義的な保育実践を続けてきています。
そんなシュテルニパルクは、これまでもずっとこのキータ21で表彰され続けている(つまり、実践として高く評価され続けている)保育園団体なんです。
キータ21は、ハンブルクエリアで行われている保育実践のプロジェクト大会です。
日本でも、「日本の保育21プロジェクト」とかってやってもいいかもですね。
全国/市町村/地域の保育園が自分たちの保育実践を競い合う、というのは(市場原理とは違う意味で)よいモチベーションになる気がします。
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キータ21のことは、YouTubeでも紹介されています。
更に、ドイツでは「ドイツ保育園大賞(Deutscher Kita-Preis)」なるものも行われているんですね。
Deutscher Kita-Preis 2021の授賞式の模様です。
なんか、こういうの、いいなぁ…。
少し前のキータ21を受賞した保育園のレポです。
…
保育園の保育者たちがみんなで「よい実践」を(楽しく)競い合うっていうのも、悪くないかもしれませんね。「グッドプラクシス賞」とか「グッド保育園賞」とか「ワンダフル保育賞」とか…。
もちろん、変に賞金を出したり、助成金を出したりしないようにして…。
日本にも、素敵な(ユニークな)実践をしている保育園はいっぱいあるはずだし、こういう賞を取ることを目指して、よい実践や質の高い実践を行う保育園が増えたら、それはそれで素敵なことだよなぁって思いませんか?!
千葉市でこういうことができたらいいなぁって思います。「持続可能な社会をつくる保育実践21プロジェクト」みたいな感じで、千葉市の保育園がみんなで「賞」を競い合って、受賞した園には素敵なプレートを授与する、みたいな。
子どもに遊びを提供する前に、まずは保育園自体が本来の意味で「遊ぶ人間」(ホモ・ルーデンス)にならないと…。遊ぶというのは、生産労働にかかわらない行為を真面目に行う営みのこと。
保育園の保育士たちがガチンコで、自分たちの実践を競い合うって、やってもよくないですかね?!