僕はレトロとヒューチャーを愛するラーメンフリーク。《古典》と《最先端》を追い求めます。このブログのコンセプトでもあります。簡単に言えば、老舗と新店を求めます。そして、中堅店も地味に求めていく、と。そのいずれもが大事なので。
さて、新店。
7月5日、新橋にオープンした期待の新店です。『麺屋武一』といいます。このお店は、青山一丁目の『麺家 こいけ』の姉妹店なんだとか。
http://ramendb.supleks.jp/s/59107.html
こちらのイチオシメニューは、『濃厚鶏骨醤油そば』。豚骨醤油は今やラーメン界の超定番ですが、それを鶏でやる、と。それはそれで新しいかな。もちろん鶏白湯ラーメンもあります☆ あっさり鶏そばもつけ麺もありました。しかし、何より驚いたのは、サイドメニューです。なんですか、このメニューの多さは。ここで呑んで、食べまくりたいです。素晴らしい!
今回は、イチオシの濃厚鶏骨醤油そばを注文しました!
2012年の都内は、鶏白湯ラーメンが様々な仕方で登場していますね。昨年は、どこもかしこも淡麗系でしたが、今年は鶏白湯~濃厚鶏系ラーメンをウリとする新店がボンボンできています。家系や二郎系をメインに据えるラーメン店がずいぶん減りました。濃厚豚骨魚介系ラーメンをメインにするお店はまだまだありますね。今年は、いわゆる既成概念を覆す次世代的ラーメンがあまり出てきていないような…
こちらの濃厚鶏骨醤油そばは、鶏白湯ラーメンの応用型のラーメンでした。味わい的には、たしかに鶏白湯系。それに醤油を少し際立たせたタイプのラーメンでした。もともと鶏白湯ラーメン自体、醤油ダレを使うお店が多いので、見知らぬ味というよりは、よく知る味わいのスープでした。
粘度もまあまああって、舌がべとつきます。のどが渇きますね。
チャーシューも鶏肉でした。肉団子も入っていました。まぁ、こちらも今では定番的。
少し、「お?!」と思ったのが、卓上の調味料。
黒七味、魚粉、ゴマ、ラー油等が用意されており、自分でカスタマイズできるようになっています。
黒七味がいいですねー。ちょっとした味の変化を楽しむことができます。もちろん魚粉を入れてもいい。
ただ、やはり、この手の鶏系ラーメンは、もう限界点に達しているかな、と。僕の中では、鶏白湯=まる玉。これを超えるお店がなかなか出てこない。というか、やはりパイオニア的存在は強い。
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/9ae3bd7f5d4ff9ebc3539fa10cf5ddc4
鶏白湯系=濃厚鶏系は、今のトレンドかもしれない。でも、トレンドは所詮トレンド。数年もたてば、色あせ、飽きられ、見捨てられる。でも、ラーメンって、そもそもトレンドとかそういうのとは無縁だったはず。トレンドに流されず、ここでしかない味のラーメンというのを是非追及してもらいたいなって思います。が、それは理想論なのかもしれません。
こちらのお店は、ラーメンを提供する飲み屋さん的存在を目指しているのかもしれません。
サイドメニューはユニークなものがいっぱい。本当にいっぱい。全部食べたいくらい。名物「とりわさ」って! 「とり天ねぎまみれ」っていうのもなんだか、魅力的。
その中で、このお店イチオシのメニューがこちら!
「ささみユッケご飯」です。現在、オープン価格ということで、200円!
店員さん?おススメの食べ方は、卵の黄身だけを入れて、かき混ぜて、醤油をかけて食べる方法なんですって。
うん、これはなかなか斬新でした。鶏ささみユッケのご飯。
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このお店は、ラーメンフリーク向けなのかな?! 違う気がしました。
どちらかというと、呑み屋さん。美味しいラーメンを提供する居酒屋さんという感じがします。新橋というラーメン激戦区で、生き残るのは死ぬほど大変。今の時代、ラーメン屋さんとして生きていくこと自体がとにかく大変。
毎年、コロコロとトレンドが変わるものだから、それについていくのも大変だし、またどんなにトレンドを追っても、次の年には飽きられる。いやはや、恐ろしい世界になってしまいましたよ。
でも、鶏白湯ラーメン~濃厚鶏ラーメンは、ある意味、新たなスタンダードになりつつありますし、普通に美味しい濃厚鶏ラーメンのお店として、新橋の人たちに認知されれば、愛されるお店になりそうな気もします。
なんか、応援したいですね。