Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

喜多方満喜@喜多方 喜多方の人気店「喜一」の息子さんが独立して見せる「次世代の喜多方ラーメン」か?!

朝早くに、喜多方駅に到着しまして、、、

もちろん「朝ラー(朝ラーメン)」が目的です🔥

どこで朝ラーするかは、駅にある観光案内所で決めようかなぁって。

で、観光案内所の人に教えてもらったのが…

喜多方満喜(みつき)

というお店でした!

こちらのお店の店主さんは、喜多方の人気店「喜一」の店主さんの息子さん。

喜一の公式HPはこちら!(「喜一」という店名と野口英世の不思議な関係も?!)

喜一の店主吉田満さんの息子さんが、喜一とは別のところでラーメン店を営んでいる、ということでして。一つ世代を超えたお店であり、またこの喜多方の地で、新たなラーメン店づくりに着手している点に、すごく惹かれました。「跡継ぎ問題」で苦悩する喜多方のラーメン店の問題を解決する手がかりもあるといいな、と思いつつ。ここに向かいました。

観光案内所の人も、すぐにこのお店のことを教えてくれたわけじゃなくて、色々とこっちが質問をぶつけていき、対話をしている中で、ぽっと出てきたお店でした。

これもまた何かの縁ってことで。

店名は「喜多方満喜」ですが、それ以上に目立つのが「我流」という文字です。

人気店「喜一」の店主さんの息子でありつつ、ラーメン店をそのまま受け継ぐのではなく、新たなラーメン店の可能性を探るべく、父とは全く異なるアプローチのラーメンを作ろうとしているようにも見られます。

こういう若手がどんどん出てこないと、「喜多方ラーメン文化」もどんどん危うくなっていくと思うんですよね。「札幌」や「博多」って大都市ですし、ラーメン店の数も半端ない。でも、喜多方って、そんなに大きな街じゃないし、どちらかというとのどかで小さな町って感じですからね。

そんなのどかな町を歩いて、駅から20分~25分のところにあるのが、こちらの喜多方満喜です。

なかなか見つけにくい場所にあります(苦笑)。

券売機です。

醤油、塩、火華、醤、白味噌、背脂…

なんか、すごくバリエーションが豊富で、またなんか多様なラインナップで…

お店の人に聴くと、いわゆる「喜多方ラーメン」は「醤」で、この満喜オリジナルのラーメンが「醤油ラーメン」なんですって。

じゃ、これ、どちらも頂きたいなぁ、、、

醤油ラーメンが背脂系で、醤が会津の地醤油を使った喜一系です…かね?!

ってことで、、、

まずは、こちらのお店の看板メニュー、

醤油ラーメン(900円)

です!!

うおおお!!! 喜多方に来て、こういう背脂ラーメンを食べることになるとは!

喜多方ラーメンであり、背脂ラーメンであり、それが重なる「喜多方背脂ラーメン」?!

これはテンションが上がります。

せっかくなので、「味玉(会津地鶏)」(150円)も付けました🎵

zoom up!

細かめの背脂がスープ全体に入り込んだ背脂スープですね😊

喜多方に来て、こういう背脂スープのラーメンを食べることになるとは…

スープを一口飲むと、、、

「うおおお!! これは、東京の背脂系でも、新潟の背脂系でもない、独特な背脂ラーメンだ!」

って思いました。

東京の背脂系ラーメンよりも、上品で、甘みや脂っぽさが控えめになっています。

で、新潟・燕三条の背脂ラーメンよりも、尖ってなくて、すっきりとした煮干入りの背脂スープ系になっています。煮干しだけじゃない感じもしました。和風魚介背脂スープ、みたいな…。

背脂の量は結構入っていると思うんですが、すっきりさっぱりとした和風の旨みを感じる和風煮干背脂スープになっていて、背脂入りの喜多方ラーメン、っていう感じがしました。もしかしたら、従来のあっさりとした喜多方ラーメンに、コクと深みを出すために背脂を入れて、他のお店との違いを浮き彫りにしているのかな?!って思いました。そういう意味では、とても意欲的で、挑戦的な一杯になっているなって思いますね👆

朝一でも食べられるすっきり和風背脂ラーメンって感じで、これはこれですごく魅力的な一杯になっていますよ。

麺はこんな感じです!!

ご覧の通り、平打ちで、不揃いの太い縮れ麺になっています。

そうそう、喜多方と言えば「麺」ですし、この麺がもうホント生き生きとしていて。

ぷるぷるっとした食感で、麺が生きているんじゃないか?っていう感じの麺でした。

店内に置いてあった箱をみると、「朝日屋食品」という会社の麺っぽいですが…

喜一と朝日屋食品とライバル製麺所のコラボ企画の話はこちら

喜多方には、二つの製麺所があり、一つは朝日屋食品で、もう一つは曽我製麺。この二つの製麺所が喜多方ラーメンの麺を支えているんですね。

この満喜の麺もまた、喜多方の麺を使っての提供になっています。

チャーシューはこんな感じです!

チャーシューが美味しいっていうのも、喜多方ラーメンの最大ポイントですよね?!

ここのチャーシューは、3枚も入っています(喜多方では「三枚肉」(バラ肉)と言われています)。味的には、わずかに燻製っぽい感じもして、食べた瞬間にふわっとした食感で、とても食べていて心地のよいチャーシューになっていました。肉特有の臭みも全然なくて、手間暇かけているのが分かりますね。ホント旨かったなぁ~。

あと、刻みネギもなんか独特でした。九条ネギっぽいというか、なんかすごく存在感のあるネギになっていて、シャキシャキっとした食感も凄かったです。

味玉はこんな感じです!

とろ~りと半熟の黄身がスープに流れ込むタイプですね(n*´ω`*n)

これ、好きだなぁ~~。

味玉自体にも味がしっかりついていて、すっごく美味しかったです。

続いて、、、

ジャジャーン!!!

こちらが、いわゆる「喜多方ラーメン風」のオリジナル、

醤(ひしお)

であります!!

その名の通り、醤油にこだわったラーメンになっています。

こちらのラーメンに使われているのは、会津にある「八二醸造」という老舗の醤油・味噌の蔵元で、なんと230年以上の歴史をもつ古い会社なんですって!!

こちらの八二醸造で作られている「会津生醤油ひしお」を使った醤油スープは、まさに「上品で孤高の喜多方ラーメンの味わい」になっているかなって思いました。

zoom up!

美しく澄んだスープは、もう見ているだけで幸せな気持ちになります。

チャーシューも本当に綺麗ですし、ネギもやっぱりインパクトがあります。

スープを一口飲むと、、、

「うおおお~! なんだ?!この癒しを感じる味わい深い喜多方風のスープは?!」

って思いました。

こちらのスープは、おそらく喜一の流れを汲む味わいだと思われますが、それを度外視しても、絶品のさっぱり極上スープになっていますよ。でも、しっかりと「しょっぱさ」も出ていて、程よい刺激もあります。あと、最初から黒胡椒?も入っていて、程よくスパイシーさも感じられます。スープ(乾物系)の旨み、ひしおのしょっぱさ、そして黒胡椒のスパイシーさ、全部が重なり、魅惑的なソルティー%スパイシーなスープになっています。そう、「ソルティー&スパイシー喜多方ラーメン」みたいな。

いや~、これは朝から痺れます!!\(^o^)/

15年ぶりに喜多方に来て、このラーメンを食べて、「ああ、喜多方ラーメンってこういうラーメンだったよな」ってちょっとだけ思いました。15年前の記憶なので、かなりあいまいですが、、、

でも、喜多方ラーメンってこういう味だったよな?!っていう味わいに感じられました。

麺はこんな感じです!!

上の醤油ラーメンと同様、太い平打ちの縮れ麺であります。

まさに「乱切りスタイル」の麺になっています\(^o^)/

やっぱり喜多方を代表する「朝日屋食品」の麺っていいですね~~🎵

さすがは東北を、いや日本を代表するご当地ラーメンを支える麺であります。この麺に惚れて、わざわざ喜多方までやってくるお客さんもきっと多いんだろうなぁ~~。

***

というわけで、、、

実に15年ぶりとなる喜多方のnew wave系?!の「喜多方満喜」の実食レポでした。

たまたま観光案内所の人としゃべっていて、教えてもらえたお店ですが、僕個人的にはすごく気に入りました💓。店主さんも30代くらいでお若い人だなぁって思いました(実年齢は分かりませんが…)。

ただ、そんなにオープンハートな感じでもなくて、会話したりする感じじゃなかったかな?!(写真撮影も基本的にお店の人の同意を得てから、という指摘もネット内にありました)

昔と違って、猛烈にたくさんの人が瞬時にネットに色々と書き込む時代ですからね。僕らお客さんを警戒?する気持ちも分からなくもありません(15年前に喜多方に来た時とは、なんか根本が全然違っている気がします)。

でも、店内のあれこれを見ていると、きっと素敵な店主さんなんだろうな、とも思います。すごく文化的な匂いもしたし、知性のあるお方なんだろうなぁって。

観光案内所の人が言っていました。「今の喜多方には、若い人がいない」、「どのお店も後継者問題で頭を悩ませている」、と。これは、喜多方ラーメン文化を守る上でも、是が非でも克服しないといけない問題なんだと思います。(喜多方ラーメンの歴史的存在である「まこと食堂」も後継者が見つからずに2023年9月で閉店してしまいましたね)

こちらの店主さんは、そういう意味でも、すごく貴重な存在だと思われます。しかも、ただ父親のお店を継ぐだけじゃなくて、自分自身のお店を立ち上げて、こうやって孤軍奮闘しているのも、すごく素敵だと思います。

きっとね、父親の店(喜一)をそのまま継いだ方が色んな意味で楽だと思うんです。でも、敢えてその道ではない道を選び、またそれを父親も認めたところが素敵だなぁって感じますね。(また、このお店は、「喜多方老麺会」にも属していないんですって。その辺もなんかすごく興味深いところです)

今後、喜多方ラーメン文化がどうなっていくのか。1980年代に全国に広まった「喜多方ラーメン」は、まさに今「世代交代」の時期であり、また「伝統と革新」の対立が生まれる時期であり、文化として定着するかどうかの重要な時期になっています。もしかしたら、世代交代がうまくできずに、衰退してしまうかもしれません。こればかりは、もう誰にも分からないとしか言いようがないというか、、、。

喜多方ラーメンが世代を超えた普遍的な食の文化になるのかどうか。喜多方ラーメン文化としては、まだ45年ほどの歴史しかないとも言えなくもありません(お店はそれ以前からあったにしても…)。

これもまた、日本のラーメン界の大きな関心事ですよね?!

他のご当地ラーメンもまた、早かれ遅かれ、いつか同じ問題に直面すると思います。それぞれの地域で、この問題をどう克服していくのか、注視していきたいですね。

こちらが、店内にあった「朝日屋食品」の麺箱です。

喜多方では外せない代表的製麺所ですね。

あと、このスプーンとフォークのモニュメントが素敵でした。

これを見て、このお店のセンスの良さというか、アート感覚がいいなぁって思いましたね。

ここは是非また来たいなぁって心から思える期待のお店でした\(^o^)/

この一枚の張り紙から、店主さんのお人柄が偲ばれますね。

お店の横は綺麗な公園になっていました。

子連れのファミリーでも、ここはすごく楽しめそうですね😊

PS.

このお店に置いてあった「絵本」が可愛すぎて、、、これは買わなければ!って。

これは、保育士になりたい人も必見ですね!!!😊

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