昨日は、ゲスト講師として、ラーメンデータバンクの大崎裕史さんを招いて、特別講義を行った。大崎さんは「日本一ラーメンを食べた男」としても有名な方で、これまで1万5千杯くらい食べてきた。まさに「食べ歩き」の達人と言える方である。(教育学の佐藤学先生は授業の見歩きの達人だったことを想定しつつ。うる覚えだけど、佐藤先生も一万くらいの授業を見たと話していたような・・・)
90分の講義はあっという間に終わってしまった。最初の60分は大崎さんにお話してもらい、30分くらいは質疑応答。60分の話は、主にラーメンに関するお話だったが、ところどころに教育や保育と関連する重要な内容が含まれていて、はっとすることが多くあった。(なんとなんと、大崎さん、今日のためにちゃんと話す内容を書いた原稿を用意してくれていたんです。これには心底感動しました!! ラーメンの大先輩として本当に尊敬します!)
●ラーメンに飽きることはない。
keiの解釈⇒「飽きる」ということの問題性の指摘。実践者も同じことがいえる。数年でモチベーションを失い、飽き飽きと仕事をルーティンワークとしてこなす実践者も少なくない。でも、飽きない人もいるんだ!ということ。
●太ることをラーメンのせいにする人もいる(kei?)
keiの解釈⇒「ラーメンに対して失礼」。ここでのラーメンを子どもの寓意とすると、いろんなことを子どもや利用者のせいにする人もいるが、それはその人たちに失礼だ!という比喩として理解可能。
●流行のものを追求しても2,3年で古くなってしまう可能性が高い。
keiの解釈⇒これもわれわれにとって無関係ではない。教育界や保育界や福祉界では実に多くの「方法」や「テクニック」が存在する。もちろん流行り廃りはとても激しい。そもそも原理となるものが不在なので、ある技術が永遠に有効だという絶対的なものはないはず。
・・・(などなど)
これだけでも複数の解釈が成り立つ。だが、実際の内容は、当日来てくれた学生たちへの贈り物なので、ここでは伏せておきたい。講義もライブなので、一回一回全く違うものだ。ライブ感はその場でしか感じられないし、ここでこうやって言葉にしても大崎さんの伝えたかったことは伝わらないと思うので。。。
当日はホントたくさんの学生たちが集まってくれた。学生たちにも感謝したい。普通の一講義だったんだけど、その講義を取っていない学生も多く集まってくれた。うちは女学生がほとんどなのだが、ラーメンの話にも関心をもってくれたことが嬉しい。っていうか、若い学生たちに多くの関心をもってもらいたいと思っている僕としては、「してやったり!」って感じだった。また、大崎さんの話は想像を絶するほどに面白くて、人をひきつける力をもっていた(大真面目にkeiは話術でまだまだ甘ちゃんだと痛感させられた)。
ある学生が言っていた。「大崎さんは本当に本当にラーメンを愛しておられる方なんですね」、と。その学生は来年から現場で毎日子どもと関わっていく。その学生に僕は「同じように本当に本当に子どもを愛していってね」、と言った。その学生の顔に「覚悟」ともいえそうな何かを見て取ることができた。
僕も、もっともっと教育や研究を愛して、学生たちを愛して、学問を愛していきたいなと思った。もちろんラーメンもヴィジュアル系もドイツもロッテも。そしてかけがえのない家族や友人も。もちろん飽きることはない(義務に感じることも多々あるが・・・汗)。でも、義務感あっての愛だ。・・・実は何も縛りのない完全に自由な愛などないのかもしれない。
大崎さんには心から感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
満員御礼?!
*その後、同じブログ仲間の麺太郎さんと三人でラーメン行脚に出かけました。最高の一時を過ごせたことを付記しておきます♪ 麺太郎さんとリアルに出会えたことも心から嬉しかった(ネットでのお付き合いはかなり長いんですが~)。お車出してくれて本当にありがとうございました。