この門の先に・・・
遂に「武道館」と「D'ERLANGER」の文字が並ぶ!
デランジェ初の武道館単独LIVEが終了した!
今回のLIVEは、結成25周年メモリアルLIVEでもあり,生涯忘れることのないLIVEになったと思う。
本編16曲,アンコールは計三回。およそ三時間半に及ぶLIVEで,ホーン隊,マーチ隊,ダンサー,オーケストラを交えた超豪華なLIVEとなった!
LIVEの最後はフルオーケストラの生演奏(?!)。んんん? 一階席からだとなんか変なところに楽団が居るぞ・・・ これはホンモノ? それとも目の錯覚?
LIVE後には,nextとして,デランジェ復活後初の全国ツアーの詳細が発表された。札幌,福岡,名古屋,大阪,東京で7月に行うとのこと。もうオフィシャルHPで発表されたかな…
セットリスト
SE
01.Darlin 今回はサイファの出だし、キマッた!
02.TABOO この曲はライブ向き!ライブの方が断然カッコいい。ホーン隊登場!
03.Dummy Blue
MC「サンキュ~!(沈黙)日本武道館!よく来たぜ~よく来たぜ~デランジェだ!本当にようこそ。久々のライブだぜ。楽しませてもらうぜ」
04.影舞
05.Crime & Punishment
06.月光
MC「本当にようこそ。2008年5月6日です。今夜、今夜デランジェが武道館に立つことに運命を感じます。オマエらをほこりに思います。・・・(オマエらのことを)誉めているんだからもっと声を出せよ! この日の丸の下で最高のデランジェを見せることを約束します!」
07.After Image
~Tetsu Solo(with 鼓笛隊)
08.Indecent Two Persons
~ホッピー神山 キーボードソロ?
09.SAD SONG(with 管弦楽団)炎がステージを舞う!美しい・・・
10.Blanc-cheres roses- ホッピーさん大活躍!
11.Blanc-cheres douleur- この曲大好き!シーラのベース最高!
MC「デランジェ、半年振りのLIVEです。逢いたかったぜ。君たちはどうですか? (武道館は)大きいんだから、楽しもうよ。暴れようよ! いいか。dancin'g with Lilly!
12.dancin'g with Lilly
13.Sadistic Emotion
MC「温まってきましたか? どうですか? 今日のデランジェは?どうですか?今日のデランジェは?!(歓声)ありがとう。もう聴いてくれたと思うけど、デランジェ四枚目のアルバムが遂に発売になりました。言い方は悪いですけど、デランジェ臭がたっぷり漂うアルバムになりました。デランジェ臭が・・・ デランジェ色に仕上がりました・・・」
14.柘榴(ダンサー、CABARTTAさん登場!)
15.So... この曲は本当に会場の一体感を生みだしてくれる!
16.La vie en Rose サビは観客も絶叫!
EN1
01.シーラソロ~an aphorodidiac 珍しいシーラのソロが聴けた!
02.SEX FOR YOU サイファ、ギターの音が狂い、ギターを投げ捨てる!
EN2.
01.Moon and the Memories
*最初のドラムシンセの箇所で、tetsuが叩く場所を忘れてしまったみたい。「あれ、どう叩くんだったっけ?」、と。何度か練習して、気を取り直して再スタート。このシーンはとても貴重だったと思う!
02.ララバイ もう少し会場が盛り上がってもいいんじゃないか、と・・・
EN3.
01.amato(with オーケストラ?!)
02.Elod~Symphony 4 INCARNATION OF EROTICISM(オーケストラ!?)
【総評】
第一に、毎回思うことだが、デランジェは本当に「世界観」をとても重視しているバンドだ。kyoが「デランジェ臭」という言葉を使っていたが、本当にメンバーの間で「デランジェ」の表象(イメージ)がしっかりと共有されているのだと思う。kyo臭さやサイファ臭さやシーラ臭さやtetsu臭さではなく、デランジェ臭さ、これが「コンセプト」であり、「世界観」なんだと思う。(また「臭」という言葉を使うあたりが、ラーメンフリークkyoらしいというか・・・)
そして第二に、なんといっても、「セットリスト」にこだわりを感じずにはいられない。今回はダーリンでスタートだった。ダーリンからTABOOへの移り変わりはお見事としかいいようのない展開だった。また、EN2でMoon~ララバイの流れもかつてのデランジェにはあまり見られなかった展開だった。世界観のみならず、全体の流れをしっかりと考えたライブ展開にやはり驚かされた。世界観を大切にしつつも変化しつづけるデランジェの姿勢は他のバンドも是非見習いたいところ。
第三に、デランジェらしいクオリティーの高さだ。デランジェは他のバンドに比べて、極度にライブの頻度が少ない。デランジェはライブバンドではないのだ(ゆえに孤独?)。だから、一回のライブの重さが他と全然違う。質が問われるのだ。だが、面白いことに、デランジェのクオリティーの高さは、演奏力やパフォーマンスによって補完されるわけではなく、その精神性(緊張感)によって補完されているのだ。kyoのMCも決してそれほど饒舌なわけではない。演奏力や話力ではない力によって、自分たちのクオリティーを持続させているのだ。もちろんtetsuをはじめ、技術的・経験的なクオリティーは十分に高いのだが、本質はそこにあるのではないはず。
また,今回のLIVEには色んな人が来ていたみたい。スギゾーらしき人がいた(多分スギゾーだと思う。イノランもいたんだとか・・・)。ユータらしき人も南の最前にいた。中村さんらしき人も。エバカンさんははっきりと分かった。きっとたくさんの有名ミュージシャンが来ていたんだろうなあ…
ともあれ,今夜は最高に贅沢なLIVEを堪能させていただきました。新曲もたくさん聴けたし満足かな… デランジェの旅はまだまだ終わらない!