Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

イスラムの妊婦をめぐって

こんな記事があった。


 スーダンの裁判所は15日、イスラム教からキリスト教に改宗したとして背教行為の罪で27歳の女性に死刑判決を言い渡した。裁判を巡っては、欧米諸国が「信教の自由の尊重を政府に求める」と声明を出していた。

 スーダンは、シャリア(イスラム法)を導入しているが、シャリアに反する「罪」によって、極刑が言い渡されるのは異例。AFP通信によると、女性は判決の前に3日間、イスラム教に戻るための猶予が与えられていた。首都ハルツームで開かれた裁判の中で女性は「私はキリスト教徒だ。背教の罪は犯していない」と訴えた。

 女性は、南スーダン人のキリスト教徒の男性と結婚し、妊娠8カ月。異教徒の男性との関係に関しても、不貞の罪でむち打ちの刑の有罪判決を受けた。

 スーダン政府は「スーダンだけではなく、すべてのイスラム国家で改宗は許されない」としている。

引用元


イスラムのことは、前々から気になっていた。

ドイツの支援者たちが、「イスラムの妊婦を救う」、ということをよく聴かされていたから。

そして、とある母子施設でイスラムの妊婦と出会ったから。

赤ちゃんポストの背景の背景にも、イスラムの問題がある。

この上の記事にも、「不貞の罪」で「むち打ちの刑」、とある。

イスラムの女性たち、妊婦たちは、日本や欧米の女性、妊婦とは全く異なる状況にある、と。

このことはもっと勉強したいな、と思う。

***

スーダン共和国ができたのは、1956年。

新しい国。かつては、イギリス、エジプトに支配されていた。

***

ちなみに、スーダンから独立した南スーダンは、2011年に住民投票によって独立。

…独立したのはいいんだけど、その後、南スーダンは内戦でボロボロ状態。

http://www.asahi.com/articles/ASG5D0V5HG5CUHBI02W.html

民主的に独立した結果、政府と反政府が対立して、泥沼状態に…。

最近、こういうパターンで泥沼状態に陥る国や地域が多い気がするのは僕だけ?!

しかも、南スーダンには、石油関連製品輸出という点で芳醇な資源がある。

資源をめぐっての独立運動と、そして、その後の覇権争い。どこまでいっても人間的だ。

自衛隊のHPを見ると、こういう記事もあった。

http://www.mod.go.jp/j/approach/others/shiritai/sudan/

南スーダンは、長年の南北スーダン間の内戦と、和平合意の履行、独立を経て、国造りの重要な時期を迎えています。南スーダンの平和と安定は、国際社会にとって重要な課題であり、各国が協力して取り組む必要があります。また、豊かな資源を有する同国がその潜在力を活かして発展することは、アフリカ全体の安定に資することとなります。同国との関係強化は、我が国のアフリカ外交推進にあたって重要です。

「豊かな資源」、これがキーワードだろうな。。。

この豊かな資源の奪い合いが、政治的・宗教的対立を生み、内戦を生み、犠牲者を大量に生み出す。

どこまでいっても、Haveの奪い合い。。。

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