Dr.keiの研究室2－Contemplation of the B.L.U.E-

らーめん福たけ＠桜木町　煮干しラーメンも美味しい！

2008-06-29 00:35:38

今日は土曜日。この一週間、本当に色んなことがありすぎて、心底ぐったり気分だ。人生の中で、これほど選択に苦悩し、悩んだことはなかった。それくらいに苦しい選択を決断した一週間だった。人生には色んな選択をしていかなければならないが、そのつどしっかり自分の責任で決断していかなければならない。現代社会は、選択の自由と決断の責任がとても重視される社会だ。良くも悪くも、自分で決断しなければならない社会に僕らは生きている。

仕事も半端なくつまっていて、アップアップの状態。それでも、なんとかラーメンを食べる時間だけは確保できている・・・ような。学生時代のような気ままさは全然ないが、その分、好きなことをやっているときの時間は何よりも充実している。

今日は、そういうささやかな空き時間の中、（そんなに久々ではないが）福たけへと向かった。近所で最もトレンディーなラーメン屋さんっていう感じかな。まんぼぉや海空土もあるけど、福たけが一番「今っぽい」かな。背脂チャッチャ系から濃厚豚骨魚介つけ麺というシフトはまさに現代的発展と言えるだろう。もちろん背脂ラーメンも大人気。

今日もメガ豚煮干しつけ麺を食べようかなと思ったんだけど、超久しぶりに煮干しラーメンを食べてみてもいいかな、と思い、煮干しラーメンを注文することにした。２００６年１０月１８日以来、実におよそ二年ぶりに食べる煮干しラーメン。かつての記憶さえもほとんどない。福たけの煮干しラーメンってどんなだったっけ？！

かつての記憶とかつてのブログの記事からして、あっさりとした透明な和風醤油ラーメンっていう印象を持っていた。二年前といえば、まだ今みたいにドロドロ・ネロネロスープが主流になってはいなかったような・・・　まだ「武蔵」みたいなキレのあるさっぱりとしたサラサラ和風ラーメンがメインストリームだったような気がする。その後、六厘舎や吉右左といった新しいタイプのラーメン屋さんに注目が集まり、徐々に濃厚トロトロな豚骨魚介系ラーメンがメインストリームへとなっていったような・・・

そんな今だからこそ、福たけの煮干しラーメンの存在が気になった。今の福たけの煮干しラーメンってどんなものなのだろう？

まず見た目からして、かつての煮干しラーメンとは違う印象を受けた。スープが透明ではなく、かなり濁っている。動物系のスープを大胆に使用しているのだろう。スープ自体、煮干しの味が強く効きつつも、結構濃厚な感じがした。もちろんドロドロスープってわけではないが、結構ボディーがしっかりしていて、食べるスープになっていた。味的には「メガ豚煮干つけ麺」のスープに近くて、ライトなメガ豚煮干っていう感じだった。味の方向性はかなり近いように見えた。

麺は細麺で、ライトなスープにぴったり合っていた。なかなか考え抜かれたラーメンだと思う。煮干しの和風ダシと動物系の強いスープがしっかり混ざり合ったＷスープ（Ｗスープっていう言葉自体ちょっと死語になりつつある？！）

チャーシューは、つけ麺とは違い、温かいスープに入っているせいか、トロトロでヤワヤワになっていた。味付けはややしょっぱめ。のりはお情け程度。メンマもちょっとしょっぱめ。玉子も半熟でしょっぱめ。味的には結構強い味のラーメンになっている。ま、時代的に味付けはますます濃くなってきているので、そういうもんかな、と。

福たけは相変わらず大盛況。待ち人がいないときはほとんどないくらいに大盛況になっている。フロアのお兄ちゃんを見ていると、本当に忙しいのが伝わってくる。客が常にいるので、休む暇がない。しかも常に客に見られているわけだから、気を緩ませるわけにはいかない。昨日、とみ田に行って同じように思ったが、ラーメン業は流行らないと悲しいし、流行ったら流行ったで大忙しで休みなし。立ち仕事だし、手はなかなか抜けないし、食品を扱うってことで神経もピリピリだろうし・・・　本当に過酷な商売だと思った。

でも、だからこそやりがいも強く感じられるのだろう。汗をかく量も半端ないが、喜びや感動も半端ない仕事と言えるかもしれない。・・・もちろん大繁盛店の背後に幾千の消えていったラーメン屋さんがあるわけで、厳しい世界であることには変わりない。けれど、毎日自分のラーメンを求めて近所から／遠方からやってくるお客さんがたくさんいるお店の店主はやはりとても幸せだと思う。人気商売といってしまうと少し寂しい気もするが、たいへんな分だけ感動も多い、そのことは間違っていないように思う。

美味しい煮干しラーメンでした！

不死鳥カラスさんのブログでここの煮干しラーメンについて詳しく書かれています！