高知に来たら絶対に食べたい!って思ったお店がこちらの『十一屋』。
昭和5年の創業で、高知市内でも本当に古くからある老舗食堂。もう、その雰囲気からして、フリーク心をズタズタにしてくれます(苦笑)。
駅からも徒歩圏内ですし、また中心街にあるので、路地裏にありますが、すぐに見つけられると思います。
このレトロな看板? 素敵でしょ?!
らんちばさんきっと、喜んでくれるはず…(^_^;)
さて。
こちらのお店は、そば、うどん、中華そば、どれも抜群に美味しいです。その中でもやはり中華そばは絶大な人気らしく、閉店時間の15時まで売れ残ることはないそうです。事実、最初の日に15時前に来て、すでに売り切れていました(二日間、通いました)
いつごろから中華そばを提供しているのかは、不明。現在働いている人はみんな分からないそうです。が、40年くらい前には既に中華そばはメニューにあったそうです。来る人来る人、みんな、「中華そば」を注文していました。ラーメン店とは言えませんが、圧倒的に「中華そば」が支持されているようでした。
メニューも面白いです。おでんがあります。みんな、各自、自分たちでおでんを取っていくスタイル。さらに、冬季限定で、「蒸し寿司」というのがあります。この蒸し寿司には、驚きました。温かいお寿司って、そう食べられるものじゃないかな、と。
さて、中華そば。
こちらの中華そばは、一見「塩ラーメン?」と思ってしまいます。薄口醤油(白醤油)を使ったあっさりとしたクラシカルな中華そば。この中華そばの最大の特徴は、「ダシの深さ」にあると思います。西日本ゆえなのか、とにかくダシが深いんです。魚介の風味もしっかりします。しょっぱさはなくて、あっさりとしている。なのに、全く物足りなさがありません。まさに、僕が地方に求める「老舗店」の味そのものでした。
麺は柔らか目。お客さんの層を見ても、ご高齢の方がほとんど。若い男性もいなくはないですが、主には高齢の常連さんっぽい人のみ。スープも老舗店の味なら、麺も老舗店らしい麺でした。
メンマはもうとんでもなく素晴らしい味わいでした。
一軒目のとがの同様、あっさりしていながら、どこかまろやかな味わい。とがのほどの野性味はありませんが、いわゆる昔ながらのノスタルジックラーメンとは一線を画すかな、と。
間違いなく『老舗名店の中華そば』のレベルにあると思いました。皮肉でもなんでもなく、『にわかフリーク』だと、この味に唸らないでしょう。でも、ラーメンの神髄を求めるラーメン求道者的には、これは『感動する味』そのものだと思います。
こういうラーメン(中華そば)を求めて、全国を周りたいんです。
店内も本当に素敵でした。
地方ならではの趣というか、風情があります。
このお店のもう一つの名物の『蒸し寿司』もいただきました。
この蒸し寿司、びっくりです。温かい蒸したお寿司なんです。しかも、これがめちゃめちゃ旨いんです。
ダシの味がいいのでしょうね。炊き込みご飯のような味わいです。
が、ちゃんと酢飯になっていますし、ちらし寿司のようなヴィジュアルでした。
さらに、そばとうどんもいただきました。
僕的に感動したのは、うどんでした。
こちらの鍋焼きうどん、ダシの旨味が半端ないです。正直、これまでここまで感動したうどんはないかも?!というくらい。甘みがあって、旨みがさく裂していて、もう、何もいえないくらいのレベルでした(ただし、うどんの経験値は少ないので、これを通の人がどう判断するのかは不明です)。
麺は、僕の知っているうどんの麺でした。うどんも麺といえば麺ですよね。
お蕎麦も格別でした。
ミニサイズがあったので、ミニお蕎麦を。
うどんのスープとは明らかに別物でした。
お蕎麦のつゆもダシ感が半端ないですが、うどんよりも攻撃的な味わいといいますか。醤油っぽさが出ているといいますか。
いやー、どちらも、もう甲乙つけがたいほどに絶品のお出しでした。
そばもうどんも蒸し寿司も、本当に美味しかったです。
高知に来たらまずは十一屋!、ですね☆彡
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十一屋、間違いなく、高知市内でも抜きんでた名店だと思います。
雰囲気もいいですし、歴史もありますし、お味も突出しています。
久々に、心から感動できる「名店」と出会えた気がしました!
昼のみの営業なので、15時で、暖簾が下げられます。
ラーメンは13時にはなくなるんだとか?!
暖簾が印です★!