Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

長寿庵@八幡宿 創業85年!戦前からラーメンを提供する奇跡の老舗蕎麦処!そのお味は?!

僕の幼少期の思い出は、三重県と千葉県市原市、八幡宿なんです。

小学生時代の4年間、辰巳台で過ごしました。

辰巳台~八幡宿は、僕の記憶の原風景となっている場所なんです。

そんな八幡宿の駅前で、その当時から営業を続けているのが、

長寿庵

であります!!

ラーメン友達のいとうさんのツイートを見て、これは食べなければ!って思ったんです。

それに、「長寿庵」となれば、惡麺友らんちばさんと来なくっちゃ!って。。。

老舗感の漂う暖簾がとっても素敵です。

お店に入ると、そこはもう「昭和時代」の「そば食堂」そのもの。

こういうお店が好きで、食べ歩きを続けてきたんだよなぁって。。。

こちらの長寿庵、聴けばなんと「創業85年」!!

現在4代目の店主さんが厨房を仕切っており、3代目の店主さん(73歳)もおられました。

驚くような話がいっぱいあって、もう最初から最後まで驚きの連続でした。

最初に書いておきたいのは、「長寿庵」という名前の話。ここ、八幡宿の長寿庵は、千葉県内に存在するどの「長寿庵」とも関係がないんだそうです。初代の店主さんは戦前、都内のお店で働いておられたみたいですが、「長寿庵」ではなかったそうです。なので、どこかの「のれん分け店」ではない、ということになります。(おそらくは「長寿」を願う「庵(店)」という意味だったのかな!?、と)

「長寿庵」の歴史についてはこちらを参照

戦時中は、八幡宿の名前の元となる「飯香岡八幡宮」に向かう男性たち(徴兵)の食堂になっていたそうです。ちょうどこの通り(房総往還)を通って八幡宮に行くんですよね。このお店で、「長寿」を願いながら、そばやラーメンを食べていた、ということでしょう。(そして、どれだけの命が失われたことか…)

そして、僕が小学生の頃(今から35年くらい前)には既に3代目の店主さんがバリバリ働いていたそうで、もしかしたら僕もその当時、ここで食べているかもしれないんです。辰巳台団地行きのバス乗り場の近くだし、きっと食べに来ているんじゃないかなぁって…。

こちらが、2021年現在の長寿庵のラインナップです。

お蕎麦やうどんがずらりと並び、そして丼物もいっぱいあります。

そして、その下には…

ラーメン、いためそば、もやしそばetc、麺料理がいっぱい用意されています。

いためそばというのは、「焼きそば」のこと。

どれも気になりますね~。

更に、夏の季節に欠かせない「夏期限定」のメニューも用意されています。

今回は食べませんでしたが、ここの「冷し中華」、ちょっと普通じゃないみたいです。

というわけで、、、

ジャジャーン!!!

ラーメン(500円)

+ミニカツ丼(全然ミニじゃない…)(700円)

です!

こういう食堂に来たら、なぜか「カツ丼」が食べたくなるんですよね…苦笑

ミニサイズとはいえ、カツの大きさは通常。ご飯が少ないだけっぽいです。

まずは、ラーメン!

もう、このヴィジュアルを見て、「ああ、間違いのないラーメンだ…」って。

らんちばさんと二人で、「ああ~…」って(心地よい)ため息をつきました。

きっと駆け出しのラーメンフリークじゃ分からないだろうな…、この「アウラ感」。華やかな見た目から感じる「高揚感」ではなく、じんわりと湧いてくる深い「躍動感」かな。

もちろん古いお店ならどこででも感じる、というわけではありません。古いお店であり、且つずっとこだわり続けてきたラーメンを出すお店の一杯だからこそのこのアウラ(一回限り感)。

トッピングは、なると、メンマ、ほうれん草、そして小さなチャーシュー(ここ大事!)。

シンプルでありながら、普遍性を感じるラーメンの世界…。

結論から言えば、「麺もスープも超一級!」でありました!!

zoom up!

こちらのスープは、ほんのりと和を感じる優しい醤油味のスープでした。

これは…、お蕎麦の技法を使っているんじゃないかな?って思いまして、尋ねてみると、

「このラーメンには、蕎麦用に作る『二番出汁』を使っているんです。温かいお蕎麦にも使っている二番出汁です。主に鰹節と宗田節で出汁を取っています

とのこと!!!

一番出汁って普通「かえし用」に使い、そのかえしを割る時に使うのが二番出汁ですよね。その二番出汁を使ったのが、こちらのこのラーメンなんですって。なので、鰹節と宗田節のあの優しい美味しさが全体を包んでいる、というわけです。

一番出汁じゃないのでなかなか分かりずらいと思いますが、これはまさに「蕎麦の技法の応用」で作られた「純和風ラーメン」と言ってよいでしょう!!

ここのラーメンは、心の中の雑念を取っ払い、無の心(無心)で、神経を舌に「全集中」して食べるべき、ホンモノのラーメンだぞ、と!

この麺も本当にビックリの素晴らしい麺でした。

食べた瞬間、「なんだこれは!?」ってなりました。

歯切れのよい生き生きとした麺で、その存在の重さに驚かされます。

お蕎麦屋さんですし、自家製の麺かなと思ったら、新潟から取り寄せている中華麺なんですって。

色々と試してみて、一番ここのスープに合う麺を選んでずっと使っているとのこと。

うん、これは千葉県内(ないしは首都圏)で食べる麺とは違う麺だって思いましたね。

この麺を味わうだけでも、ここに来た甲斐があるっていう感じです。

それでいて、戦前から受け継がれてきたこの超一級の和風スープですからね。

畏怖の念しか感じません…。

そして、特記すべきはこの小さいチャーシュー!!

イマドキのチャーシューとは完全に異次元の昭和のチャーシューです。

チャーシューの固定概念を覆す「パサパサチャーシュー」。これが日本の伝統的なラーメンのチャーシューなんだぞ、と。いいか悪いか、好きか嫌いかは別にして、このチャーシューを堪能して頂きたいなぁって思います。

小さいのであっという間になくなるので、要注意です(苦笑)

続きましては、、、

昭和の食堂と言えば、、、

カツ丼

ですよねー!\(^o^)/

こちらは、一応「ミニカツ丼」ではありますが、ご飯が少し少ないだけです。

カツ丼には、お蕎麦屋さんらしい和風のお味噌汁とお漬物が付いています。

zoom up!

ご覧ください! この完璧なヴィジュアルのカツ丼を!!

ふわふわの卵と揚げたての「カツ」が見事な一体感を醸し出しています。

味もダシ感のある和風の味わいで、一気に長寿庵ワールドに引き込まれる感じです。

らんちばさんも僕も、もともと「B級グルメ好き」から出発しています。数年前に「B級グルメブーム」がありましたが、それとは違う昭和のB級グルメ。そのB級グルメの最高峰に君臨したのが「カツ丼」だと思います。

和洋折衷で生まれた「とんかつ」に、玉ねぎを加えて、卵綴じにしたカツ丼。こんな発想、海外にはありませんからね。日本で生まれた洋食のとんかつが、日本人の手によって改良されて作られたカツ丼。

この本を読むと、「丼」の背景がよく分かると思います。(僕も大事に取ってあります♪)

長寿庵@八幡宿のカツ丼もまた、この日本を代表する「丼」のイデアを描いたリアルな丼でした。

らんちばさんも僕も、ここで迷わずに「ミニカツ丼」を注文するあたり、同じ価値観をもつパートナーなんだなぁって思いましたね、改めて。

また、ラーメンと一緒にカツ丼を食べる、というのもまたこういう食堂ならではの楽しみでもあります。ラーメン屋さん(専門店)でカツ丼を出すお店って、まずありませんからね。親子丼はたまにあるかな??

長寿庵では、カツ丼も美味しくて、またラーメンも素晴らしいんです。もう参っちゃいますね…。

ただ、こういうお店がマスコミ的に騒がれるということもないんでしょうね。世の中の人たちは常に「新しいもの」「新しいラーメン」「新しいスタイル」を志向します。新店情報となれば、人は飛びつくし、話題店となれば、人もメディアも飛びつきます。人やモノを「数字」や「話題性」でしか評価できない人があまりにも多いですから。

…まぁ、そんなことばかり言ってるから、このブログのアクセス数もこのところ全然伸びないんだろうな…苦笑 

でも、それでいいんです。ラーメンが好きで、本当にいいラーメンに出会いたくて、誰も知らないラーメン店を書きたくて、それで始めたブログですからね。Going my wayです✨

それから、こちらが「五目中華」(650円)です!!

こちらはらんちばさんが注文したものなので、らんちばさんのブログをご参照ください!

つい先ほど、長寿庵@八幡宿の記事がupされていました!(負けた…)

なんとも「塩スープ」で「タンメン風」なんだとか。

こちらも二番出汁が使われている和風五目中華、となっているそうです。

***

というわけで、、、

戦前からラーメンを出してきたという創業85年の老舗店「長寿庵」のレポをお届けいたしました!

長寿庵というお店に惹かれてもう10年以上。ここに来て、またとても素敵な「長寿庵」と出会うことができました。

こちらの長寿庵は、千葉界隈にある長寿庵とは関係のないお店だそうです。あまりにも古くからあるので、のれん会にも入っていないそうです。そもそも「長寿庵」の歴史って、江戸時代までさかのぼりますからね…。

こんな歴史ある我が道をゆく長寿庵が、僕のふるさととも言える八幡宿駅前にあったとは…

もう、震えるしかありませんでした。

いとうさん、ありがとうございます💛

お蕎麦はもちろん自家製麺とのこと。

長寿庵に来たら、ホントはお蕎麦を食べなきゃいけないところなんですが…

でも、長寿庵で出てくるラーメンって、どこもとっても魅力的なもんで…

困ったもんです…(;´∀`)

冷やし中華もまた、他とは違う独特な和風の冷やし中華らしいです。

こちらもまた食べに来なければ…。

(らんちばさん、悔しがってたなぁ~(n*´ω`*n))

最近、冷やし中華が好きになってきたんですよね…。これまで散々「夏の非常食」と言ってきた僕ですが、どんどん冷やし中華が好きになっていく自分がいます…(;´∀`)

食欲を失うこの暑い時期に食べる冷やし中華の「おいしさ」に改めて気づかされる46歳の僕。

らんちばさんとも「年齢的なものがあるのかね~」って話をしました。一回り違いますからね(苦笑)。僕はもしかしたら今から「冷やし中華の探求」を始める…かもしれません。(でも、今年は「ざる中華」だな☝)

僕もいつか、ここで冷やし中華、食べたいです!!✨

あと、ここの名物「とろろ饂飩」も気になるところ。

うどんにも少しずつ興味が出てきているし、「とろろ」という言葉には弱い…。

次に来ることがあったら、このうどんも食べたい・・(けど、まだまだ食べたいメニューがいっぱいある…😢)

この通り沿いにバス停があって、そこから「辰巳台団地」行きのバスで帰っていました。

八幡宿の駅前はかなり変わりましたが、この通り沿いはあんまり変わっていないような…。

小学生時代の記憶って、朧げながら結構覚えているんですよね。

辰巳台ももうあの頃の面影はありませんが、あの頃の辰巳台のことはよく覚えています。

きっと、このお店にも来たんだろうなぁって思います(思うようにします)

(*母にこのお店のことを聞くと、「覚えてないわ~」とのこと。チーン)

場所はホント、八幡宿の駅チカです!

数分で着くと思います。次に八幡に来たら、間違いなくここだな~💛

長寿庵のおつゆ、売ってますね☝

日本の食に長寿庵あり!です。

コメント一覧

sehensucht
定点観測者さん

こちらにコメントをするのを忘れていました。すみません。八幡宿、いいですよねー!

mofumofu777さん

おおお!辰巳台でしたか! もしかして777というのは、555からですか?!(苦笑) 

dukeたかさん

dukeたかさんも八幡の人でしたか! 辰巳ショッピングセンターはもうありません…😢 あのエリアが僕の小学生時代のすべてでした。同じ八幡宿エリアの住民だったんですね! 八幡宿駅前もすっかり変わってしまいましたね。
dukeたか
自分も八幡宿育ちです。懐かしい風景です。駅前は変わってしまいましたね。このお店の近くの研文社書店には良く行きました。円頓寺は当時、同級生のご実家でした。今は住職になっておられるのでしょうか。辰巳台は父親の実家に行く途中に、辰巳台ショッピングセンターで買い物したりしました。今もあるのでしょうか。久しぶりに市原市探索をしたくなりました。
いつも大変お世話になっております。応援しています。
mofumofu777
自分も小学校は辰巳台でした
今は八幡宿に住んでいてたまにここの長寿庵を食べます
そばとカツ丼が本当に美味しくて毎回注文してます
ラーメン系は食べた事なかったのですが美味しそうですね…次回注文してみよう^_^
定点観測者
娘が子供の頃入っていたソフトボールクラブの応援で、年数回八幡宿に来ていましたが、こちらにお邪魔することはありませんでした(ふさゆたかさんも…)。
行ってみたいですね。
話変わりますが、ペヤングの塩昆布やきそば、新習志野駅のベルクスで売ってました。まだ見つけられてなければ…
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