ようやく念願の「マルバラーメン」に行くことができた(だが、残念ながらあのカリスマ的な店主さんは現在お店に立たれていない。ここの店主は千葉のラーメン界の風雲児だったことでも有名)。カップ麺にもなったほどに人気があった。
このマルバは、千葉拉麺通信の山路さんに千葉のラーメンの素晴らしさを伝えたお店だそうで、「山路さんの原点」となっているお店なんだそうだ(ラーメンマップ千葉2より)。その当時、僕は総豊+がんこオンリーで、強烈なリピーターだった。なので、情報としてはマルバの勢いを(TVなどで)知りつつも、わざわざ食べに行こうとは考えていなかった。
その後、マルバは千葉駅に二号店を出店。こちらの二号店ではマルバのラーメンを食べたことがある。あまり印象に残っていないが、それなりにおいしいとんこつ(醤油)ラーメンだったような記憶がある。しかし、ほとんど覚えていない(汗)。しかし、オープンした後も不定休が続き、しばらくしたら閉店してしまった。
その後は、あまり話題になることなく、表舞台に姿を表すこともなくなった。が、奥様(?!)の努力もあり、地道にマルバラーメンは続くことになる。僕自身、本店で食べたことがなかったので、いつか行きたいとホンキで思っていた。
そして、遂にそのマルバラーメンのとんこつラーメンを食べることができた。
僕は「赤皿」、下町さんは「黒皿」を注文。
赤皿はシンプルなとんこつラーメン。九条ねぎときくらげが結構たくさん盛られている。チャーシューはやわやわなものが二枚。バーナーで表面を炙って出してくれるところがナイス。
スープは臭みのない旨味のある背脂入り豚骨スープ。マイルドでクリーミーで甘みがあって旨味も強いスープだった。いや~、普通にかなり美味しかった。なんていうんだろう、クセのない真面目な豚骨ラーメンのスープという感じかな。背脂が浮いているので、ほどよくこってり。すごく食べやすい豚骨ラーメンだった。麺は細麺で、ほどよい食感。なかなかだ。
黒皿は、豚骨の臭みが全く感じられない魚介系豚骨醤油ラーメン。かなり香ばしい味わいで、ネギ油かなんかでスープの表面を覆っているようだ。いわゆる和風濃厚豚骨醤油とは異なり、さらさらとしたスープで、まさに飲むラーメンになっていた。麺も太めでもっちりしていて、がっつり食べられる。魚粉が入っていて、かなり魚の旨味が前面に出ている。
かつてのマルバがどれほどのにぎわいを見せていたのかは残念ながら分からない。けれど、今のマルバはよくも悪くも「普通の豚骨ラーメン屋さん」になっていた。お客さんもほどよく入っているし、味もそれなりに美味しい。立地も県道沿いってことで悪くない。値段もそれなりだし、CPもそれなりにGOOD。かつて話題になっていた頃のファンってどれくらい残っているのだろう。いずれにせよ、ほどよく活気のある普通のラーメン屋さんという印象が強くのこった。
ただ、今の技巧的なラーメン業界において、マルバがどのあたりにいるのかは全く分からない。「かつての有名店」というのはちょっと寂しいし、「普通のラーメン屋さん」というにはかわいそう過ぎる。あの個性的なカリスマ店主が戻ってきたとき、まるばがどうなるのか。。。 想像するだけでもちょっと楽しみ・・・かな。
MARUBA(マルバラーメン)