昨年まで、品川駅周辺に、知る人ぞ知る凄いラーメンがありました。
すなわち、
天華のコショーそば
です!
テレビ等でも時折紹介されていたので、知っている人も多いはず。
「汚い店舗」、そして、(ある意味)「元祖やりすぎ系」。
ユニークで、面白く、話題性はたっぷりでした。
そんな有名店の天華ですが、ご主人が昨年4月に突然他界されました。
もう、あの「コショーそば」が食べられない!?
ファンやフリークの間では、惜しむ声がいっぱい上がりました。
…
ですが、
天華のご主人には息子さんがおられ、その息子さんもまた「料理人」としての道を歩んでいました。
その息子さんが「料理長」として活躍しているお店が、新浦安の「四川DINING王冠」というお店でした。
このお店で、天華の名物「コショーそば」を提供していることが、フリークさんたちの間で広まったんです。
この話を世に広めたのは、ラーメン評論家の大崎さんのこの記事でした。
新浦安ってことで、千葉のラーメンフリークとしてはすぐに行くべきでした。
しかし、僕は、話題になってから半年が過ぎてからの訪問となりました。
ようやく、というか、念願の、というか。
(スピードでは誰にも勝てません、、、(-_-;))
四川DINING王冠は、新浦安駅から海方面に向かう大通りから一つ入った所にあります。
駅から徒歩で8分くらいでした。(まあまあ近いです)
新浦安駅前のメイン通り沿いのセブンイレブンを左折して、数十メートル。
なかなか「高級感」のあふれる外観です。
知らない人には分からないお店、といいますか。
しかも、お店はビルの地下1階にあります。
店内は、完璧に「中国料理レストラン」。
ラーメン屋さんじゃないです!!
ですが、土日の昼はランチメニューのみで、ラーメンonlyでも大丈夫になっています。
こちらが土日の昼のメニューです。
今回は、「まぼろしのコショーそば」と、「五目炒飯」と、
これは絶対に食べるべき!という「王冠特製水餃子」を頂きました。
らんちばさんも絶賛していましたが、結論から言うと、
ここに来たら、絶対にこの「王冠特製水餃子」を食べてもらいたいです。
さて。
こちらが、あの幻となった品川の名物の復刻、
「まぼろしのコショーそば」
です!
無論、息子さんの「料理」ですし、お店の形態やコンセプトも違うので、あれこれ比較するのはヤボでしょうけど、これこそが、世代を超えて、父から子へと引き継がれたあの「コショーそば」です。
まー、これだけ最初から胡椒がバサバサとふりかかったラーメンって、他に見たことがないですね。
ラー油たっぷりの真っ赤なラーメンはあるけど、胡椒たっぷりのこんな色のラーメン、、、
やっぱり実際に見ると、ぎょっとします(苦笑)
zoom upしてみましょう♪
胡椒たっぷり。
でも、お味はそれほど「きつくない」です。
胡椒の味も、アクセント程度になっていて、食べやすい中華風のとろみのあるスープ。
野菜もたっぷり。
シンプルでとろみのある野菜塩ラーメンって感じですね。
胡椒の味も、その中に自然と溶け込んでいるような。
なので、見た目のインパクトとは裏腹に、意外と普通の中華風ラーメン。
チャーシューはなし。ベジタブルな一杯でした。
麺はこんな感じです。
(国内の)中国料理店のラーメンの麺としては、意外としっかりしていたかな。
ただ、やっぱりやわやわな麺でした。
ここが、ラーメン屋さんと中国レストランとの違いかな!?
シンプルで、オーソドックスな麺でした。
お店の人に、「水餃子は美味しいですよ」と言われ、、、
で、食べたら、、、
まろやかで、とろっとしていて、ふわっとしていて、
ひっくり返るくらいに美味しい水餃子でした。
「これ、水餃子を使った創作料理だ!!!」って。
一気にするするって食べられちゃう。
なんか、湯葉料理に似たような食感でした。
感動したなぁー。
こちらは、五目炒飯(昼セット)。
そんなに量はなくて、「質」で勝負しているんだなぁ、と。
食べると、たしかに、質で勝負していることが分かります。
コショーそばとは違って、本格的なお米料理って感じで。
僕も「コショーそば」が目的でここに来たけど、でも、このお店は「中華料理店」。
他にもきっと、美味しい魅力的な料理がいっぱいあるんだろうな、と。
(きっと亡くなった天華のご主人も喜んでおられるんだろうな…と)
ここの炒飯こそ、「黄金の炒飯」って呼びたくなる。
炒飯についているスープも本格的でした。
とろみのあるスープで、野菜もたくさん入っていました。
おまけのスープですが、手抜きは一切なし!
ザーサイです。
こちらは、普通にザーサイでした(苦笑)。
でも、優しい味付けになっていて、上品さを感じました。
四川ダイニング王冠、
とっても素敵なお店でした。
新浦安に来たら、是非このお店に立ち寄りたいところですね。
オーナーの後藤さんは、千葉市で育った方らしく、話も盛り上がりました。
「浦安市って便利ですよね」と言うと、「そうですね。都内も近いですしね」、と。
ちゃんとオーナーさんがフロアに出て、接客をしているところも素敵でした。
(パートの方と思いきや、実はオーナーっていうのに、感動しました)
新浦安界隈って、ホント、ラーメン不毛地帯だから、嬉しいお店です。
品川で伝説のコショーそばが頂ける本格中国レストランなんですから!