未曾有の緊急事態宣言の最中でありますが…、
この時期に、千葉のラーメン好きを驚かす新店がオープンいたしました。
もう、古いラーメン好きの人なら、この記事のタイトルで分かりますよね!?
かつて、大網に「イレブンフーズたなか」というお店がありました。
このイレブンフーズたなかは、新馬場(新橋付近)にあった「イレブンフーズ」の支店(?)で、コアなファンから熱烈な支持を得ていました。
…そもそも、イレブンフーズは、1970年代前半に登場した知る人ぞ知るお店。2001年に創業者の息子さんが店を受け継ぎ、名前も「イレブンフーズ源流」に改名して、今に至っています。
そのイレブンフーズの味を外房エリアで出していたお店が「イレブンフーズたなか」で、一度閉業した後に、一度復活を遂げたのですが、またその後に閉業してしまい、もはやこれまでか、と思っていました。
復活した2014年の僕のレポはこちら!(翌2015年に閉業)
もう、イレブンフーズの味は千葉では味わえないのか?、と思っていましたが…
なんとこの2020年4月、成東の実力派人気店「まるえい」のすぐお隣で、まるえいのご主人とその息子さん(23歳!)がタッグになり、「ラーメンイレブン」という名前で不死鳥の如くに甦ったのであります!(なんとも、まるえいのご主人さんがイレブンフーズたなかのご主人に教えを受け、その味を再現したんだとか!!凄い!)
しかし、この時期でのオープン…。大変な時期の船出となりましたね。
本当に「まるえい」のすぐ隣に店舗はありました。
一面ガラス張りの店舗で、煌々と明かりが灯っています。
(これなら、お客さんも入りやすいかも!?)
店内には、若きまるえいの店主さんの息子さんが一人で切り盛りしていました。
…と思ったら、まるえいの店主さんも途中から現れました(;´・ω・)
また、その後、店主さんの奥様も登場しまして。
まさに家族一丸となっての船出となっています。
メニューです。
イレブンフーズの魅力はなんといっても、チャシウメン(!!)。
チャーシューメンじゃなくて、チャシウメンです\(^o^)/
あと、満州ギョウザも頂きました。
ジャジャーン!!
こちらが、伝説のお店「イレブンフーズたなか」の味を現代に甦らせた「ラーメンイレブン」の
チャシウメン(1050円)
です!!
いや~、なんともそそるヴィジュアルです。
ザクッと切られた玉ねぎがプカプカ浮いているのも、イレブンフーズの特徴です。
それに、海苔とキクラゲ(伝説の洗濯機!)とわかめが添えられています。
そして、スープ&麺の上には、厚さ1cm以上あると思われる分厚くて大きなチャシウが三枚どどーんっと。
脂身の多い豚バラ肉だと思われますが、これ、小売店で買うとなると結構高値なんです。この三枚だけでも、元値だけで300円以上はするのでは??、と(もちろん業務用で仕入れた場合と値段は異なりますが…)
もう、これはこれは、、、って感じです(n*´ω`*n)
zoom up!
スープを一口飲むと、イレブンフーズワールドにいきなりタイムスリップです。
このスープ、やはりちょっと独特です。。。
解説するのは難しいですけど、「ラーメンショップ」のスープに似ていて、かつ「とんこつラーメン一代」のスープにも似ていて、更に今回強く思ったのは、「支那そば屋こうや」のスープにも似ているかも、と。
ラーメンショップのスープに近いけど、そこまでジャンクさがあるわけじゃなく、とんこつラーメン一代のスープに近いけど、それよりはマイルドで味も優しめ、こうやのスープに似ているけど、こうやよりはジャンクさ強め…。
この味に近いラーメンはありそうだけど、「これ!」というお店が浮かびません。まさに「イレブンフーズ系」としか言いようがないと言いますか。
(おそらく)豚のゲンコツメイン(+鶏?)のバランス系のスープだと思われますが、その動物系のダシと旨みがぎゅっと詰まっているスープで、そこに優しくて甘みのある塩醤油ダレが加わっているのかな? 基本的には「塩とんこつ」と言われていますが、醤油も入っていると思われます。
あと、香味油とかにはあまり頼っていない気がします。乾物系の味もほとんどしません。昆布は使っているような…。スープのコクとタレの味わいがダブルで際立つシンプルながらに深みのある味わいです。
まさに「昭和のジャンクな味わい」だ…。
「こくまろ」という言葉が一番ぴったりくるかもしれません。「濃厚」「こってり」ってわけではないし、「あっさり」でもない。「あってり」という言葉もありますが、「あってり」というよりは「まろやか」「コクあり」。なので、「こくまろ」という言葉が一番合っている気がします。
スープの表面に過度な油分が浮いておらず、コクはありつつも、ファットさがないというか、ノーオイルな感じで、心地よい味わいなんです!!
これは、一度食べたら、ハマる人には絶対にハマるだろうなっていう味わいです。
麺は、横浜家系ご用達の「酒井製麺」の麺になっています。
吉村家とかで使う麺とは少し違うかな??(あれは独特な麺だから…)
酒井が作る王道の中太麺って感じでした。
この麺を楽しめるっていうのも、とてもいい経験になります。
ここ、成東で酒井の麺でこれだけのラーメンを味わえるとは、、、
(それにその隣りは、超本格豚骨ラーメンの老舗店ですからね)
で、チャーシューです!!!
もう、これぞ、昭和の最高の煮豚チャーシュー!って言ってよいでしょう。
今の時代、「低温調理チャーシュー」がトレンドの最前線でありますが、やっぱりこれでしょう!、と。チャーシューというよりは、煮豚!って感じです。あまり余計な味付けはしていないので、とても食べやすいし、スープにもよく合っています。これ、塩ベースのタレに漬けこんだのかなぁ、、、
このチャシウ、いずれ是非「チャシウ丼」で食べてみたいなぁって思いました。それは、若き二代目に期待かな!?
最近、自宅でチャーシューづくりに没頭している立場としても、このチャーシューをこの量でこの値段というのは、もう「お見事!」としか言いようがありません。
エースコックの「わかめラーメン」愛好家としては、、、
ラーメンに「わかめ」は大歓迎です\(^o^)/
わかめについては、賛否両論がありますけど、、、
やっぱり、昭和のラーメンにはわかめが合うんです!!
きくらげもラーメンのトッピングとしては最高であります。
この味玉も、本当に美味しかったです。
とても刺激的でソルティーでメルティ―でした(;´・ω・)
卓上には、胡椒や豆板醤など置いてありました。
で、、、
満州ギョウザです!!
こちらは、わりと王道の普通の焼ギョウザだったかな??
最近は醤油をつけないで食べるのが僕のトレンド。
そのまま食べた方が餃子の味がよく分かるというか、、、
こちらの餃子は、シンプルで皮もわりと薄めで中の具もわりと慎ましい感じです。
食べている途中、一瞬、肉汁みたいなのが口の中で滴り落ちる感じがして面白かったです。
全体的には、王道の「日本」の中華風餃子って感じですかね??(だから、「満州」なのかも…って、少し思いました。日本人が自分たちの好みに合わせて中華料理の点心である餃子を変形させていった味)
***
というわけで、、、、
緊急事態宣言下において新たな産声を上げた「ラーメンイレブン」。
既にこのエリアのラーメンファンには周知されているようです。
暗いニュースや気持ちが沈むようなニュース、あるいはどこかの誰かやどこかの組織や団体を「うさばらし」に叩くようなニュースが蔓延っている中、ちょっとした(ラーメン好きには)嬉しいニュースとして、ここにupさせて頂きました。
単純に僕自身が嬉しいです。
千葉の伝説店「イレブンフーズたなか」の味が2020年に成東で甦ったのですから!!! 僕らラーメンフリークからすれば、この状況での希望は、やっぱりラーメンなんです。。。
是非、この事態が終息して、平和な日常が戻ってきたら、是非是非成東に行って、この伝説の味を堪能して頂きたいと切に切に願います。
ただ、若い二代目の事を考えたら、「今こそ勉強の時期」として、しっかり今後のために力を付けておく、という意味ではとても貴重な時間になるようにも思います。将来、きっとこのエリアの「ラーメンマイスター」になることでしょう。未来ある若いラーメン職人の誕生にも、また心からのエールを送りたいと思います。
この「まるえいラーメン」のすぐ隣りが「ラーメンイレブン」になっています!
営業時間は、現在のところ、中休みなしで、11時~21時頃までらしいです。が、状況次第で15時頃~18時頃まで休憩を取るかもしれないとのことでした。
ラーメンイレブン(店名)の看板は側面に。
お店の反対側にも、ラーメン店が、、、
この通りは、千葉でも屈指のラーメンストリートですからね\(^o^)/