つい先日、9月5日にオープンしたばかりの『鶏麺屋どーち』。
オープン初日に食べて、本ブログでは珍しいくらいに大絶賛しました。
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/50262dee4567f2c8358d31cf9e00123f
ふと二日たって、本当のところどうなのだろう??!!
初日の味と数日後の味って変わっていることもあるだろうし、
また、自分のコンディションもある。感じ方というのは人によって違うのみならず、
自分の体調次第で随分と変わってくる、そう石神師匠に教えてもらいましたし(間接的にですが…)
また、ラーメンって昼と夜で味が変わってくることもあるし・・・
というわけで、今回は、夜の部に訪問してみました。
で、今回は、醤油ラーメンに鶏チャーシュー+目玉焼きトッピングでお願いしました。
鶏チャーシューは、+450円です。かなり高いです。が、そこはno problem。
こんなヴィジュアルに変容しました☆
初日に食べた通常のラーメンとはかなり違うヴィジュアルです。
ね(笑)
で、二度目の印象。
前回は、「あってり」と表現しましたが、今回食べた印象からすると、
「あっさりで、ややこってり、濃い目」の味という感じでしたね。
(個人的には初日の方が重くて好みかな…)
それ以外の印象はあまり変わりませんでした。
やはり、個性的で、他に類をみない魅惑的な一杯でした
洗練されている感じもしなくもないですが、
どちらかというと、ソウルフード的な匂いがします。
ワイルドというか、どこか野性的な味わいです。
自家製の麺も、やはり独特で、スープによく合っていました。
食感的にも、今の「常識」(?)とは違う方向性のもので、
ややうどんに近い食感というか、ソフト麺に近いタイプの麺ですね。
好みは分かれると思いますが、ここのスープには合っていると思いました。
(ただ、この麺に関しては、まだまだ研究の必要あり、という声も聞きました)
スープ全体的に、前回同様やはり、味がぼやけているのは否めません。
そこは、やはり改良していく必要はあるかな、と思いました。
もっと鶏の旨みはでるだろうし、微妙に感じる酸味も気になる部分ではあります。
突っ込みどころは多々あるかもしれません。
けれども、やはり「凄いお店」だと、改めて思いました。
今の時代、なかなかルーキーが登場しにくい土壌が出来上がっています。
新店というと、どこぞの二号店やら、どこぞのパクリやら、どこぞのネクストブランドだったりします。
「~系の新店」と書くのが嫌になるくらいに、「~系」の嵐嵐ARASHIです。
その中で、新店にして、ルーキーにして、最初からここまで独創的な味を出すというのは、
やはり、凄いことだと思います。そこに、僕は一番の感銘を受けたわけです。
美味しいラーメンを提供するお店は、今の時代、巨万(ごまん)とあります。
最近は、音楽同様、「教科書」もたくさんあるし、ネットにレシピもあったりします。
どの新店も最初からレベルが高くて、それなりにおいしいんです。
が、ルーキーらしい勢いというか、パワーというか、そういうのが感じられないんです。
新しい息吹みたいなのがなくて、どこもそれなりだけど、それなりどまり。
小さくまとまっている、というか、無難におさまっている、というか。
その中で、このどーちのラーメンは、粗削りではありますが、
どこにもないオリジナルなラーメンにチャレンジしようとしていると思われるんですね。
多少の粗はさておき、コピーではないオリジナルの「アウラ」があるんです。
アウラ(オーラの語源)は、そうなかなか出せるものではありません。
「どこかで食べたことのようなある味」では、アウラは感じません。
初めて出会う得体のしれない不気味な存在、とまではいいませんが、
それくらい、驚きのある味の一杯だと思います。
だから、僕はこのどーちに大きな期待を寄せたいと思います。
味の系統は違いますが、天台の「ラーメン大地」に近い世界観を感じます。
ラーメン大地も、粗削りながらも、他にない味を作り、独自の進化を遂げています。
事実、ラーメン大地は、大地に根を張るようにして、地元で強く支持されています。
どーちも、そういう底力みたいなものがあるのかな、と。
とはいえ、ラーメンはやはり食べ物であって、確実に「おいしさ」が求められます。
個性があり、アウラがあっても、食べ手に「旨い」と言わせなければなりません。
そういう意味では、味の改良、質の向上は強く求められると思います。
(もっともっとおいしくなるはず!!)
頑張ってください
こってりっぽいあっさり味。
脂分はどこまでも抑えたさっぱりとした肉、麺、スープ。
不意をつく目玉焼きトッピング。
実にユニークなお店ですよ