僕の滞在するコンドミニアムの近所に、「L&L DRIVE INN」という名の食堂があった。
「もしかしたらサイミンがあるかもしれない?!」と思い、ふらりと立ち寄ってみた。
このDrive innは、文字通り、「ドライブイン」。
ドライブの途中に気軽に立ち寄ることのできる「フード&レストラン」だ。
メニューは色々あった。いわゆるセットメニューばかり。
サラダと肉のセットとか、ハンバーガーとか、そういうジャンクフードが多かった。
L&L DRIVE INNについて
このドライブインは、ハワイ独自のファーストフードレストラン。
1950年に、韓国系の移民であった李ロバート夫妻がホノルルに店を出した。
それが、このドライブインの始まり。
その後、アメリカの料理とアジアの料理の融合を目指し、
ハワイ独自のファミレス文化を生み出し、手軽かつローカルなレストランとなっていった。
最近では、ハワイだけでなく、カリフォルニアやワシントンなど多くの都市へと進出している。
現在、85店舗。1500人の従業員を抱えている。
さて、そんなL&Lドライブインの店内に入り、
僕は、恐る恐る、「サイミンを知っていますか? サイミンはありますか?」と尋ねてみた。
すると、女性の店員さんが、「サイミン?!あるわよ」と、ごく普通に答えてくれた。
「ああ、そうなんだ?」と、少しあっけに取られつつ、どんなサイミンがあるのかを尋ねてみた。
すると、「サイミン」、「アロハサイミン」、「ビーフステーキサイミン」、「バーベキューサイミン」、
四種類があることが分かった。
そこで、さらに食いついて、「このお店のおススメはどのサイミンですか?」と尋ねると、
その女性店員は、迷うことなく、「アロハサイミンです」と答えてくれた。
当然、他者の意見を尊重する(?!=流される?)keiは、アロハサイミンを注文した。
Aloha Saimin 5,25ドル
カップに入ったSaiminが現れた。蓋もついている!
テイクアウト用だろう。ここでは、テイクアウトする人も少なくない。
Saiminを注文したときも、「ここで食べますか? それともテイクアウトしますか?」と聞かれた。
ここのサイミンは、見た目は、普通のカップラーメン(醤油味)って感じ。
表面には、半熟の目玉焼きがのっている。
目玉焼きの下には、ごっつい鶏肉が三つ入っていた。
一口すすると、「んんん??」?? なんだか懐かしい味わい。
しかも、とっても大好きだった味のような?!?!
そう、なんと、スープが、『日清チキンラーメン』の味だったのだ!!
しかも、麺も、乾燥麺を使用していて、極細ちぢれ麺。まさにチキンラーメン!
だが、普通のチキンラーメンじゃない。
チキン(鶏肉)の味がよく出ていて、チキンラーメン以上に、「チキンなラーメン」だったのだ。
また、半熟の目玉焼きの黄身をスープに溶かすと、ほどよくコクがでて、味がまろやかになる
(これは、チキンラーメンでも体験できるが・・・)。
チャーシューの代わりとなるのが、鶏肉のグリル。
これが、めちゃくちゃ美味い!
っていうか、これ、サイミンに入れなくても・・・という感じ。
「チキンなラーメン」を、より深みのある味わいに仕立てている。
ただ、このサイミンにこの肉を入れなくてもいいのでは?!と思ってしまった。
麺は、細いちぢれ麺。かなり麺がのびていて、かなり・・・×××。
面の量は、通常の1,5倍くらいとやや多め。
これで、麺がふにゃふにゃじゃなければ、まあOKだったかな?!
こっちのサイミン(ハワイご当地ラーメン)にも、良し悪しがあることが分かった。
やはり、Hamura’s Saiminは、さすがにすごかった。
そして、Okazu haleもなかなかだった。
ドライブインのサイミンは、かなり微妙だった。というか、洗練されていなかった。
どの食べ物にもいえるだろうけれど、とりわけラーメンは、良し悪しがはっきりしている。
もちろん僕自身がラーメンにこだわりを持ち、経験的にも知識的にも分節化しやすいので、
良し悪しがはっきりしてしまうのだろう。だけど、
やはり、ラーメンの良し悪しはすごくはっきりしている。
このドライブインのサイミンを食べて、或る意味、すごくよかった!!
こっちにも、おいしいサイミン屋さん、ちょっと××なラーメン屋さんがある、ということが分かったからだ!!
(でも、ここのサイミンもよかったんだ。チキンなラーメン!)
***
日本にもこのお店が登場しているんですね!!
わお。これは行かねば☆