6年前に突如現れた不思議で謎に満ちたラーメン店、
麺屋玲。
この6年間、本当に色々と話題を作ってきました。
千葉市内でも最も「マニア」なお店ということで、
多くのラーメンファンを驚かせてきました。
ちょっと時間が経つと、メニューががらりと変わっています。
次から次に、斬新な創作ラーメンを生み出し続けてきました。
イソギンチャクのラーメンなんていうのもありました。
…
そんな麺屋玲ですが、遂に、都賀での営業にピリオドを打ちます。
鬼才の店主さんですから、このまま終わるわけがありません。
新天地で、きっとまた面白いことをやってくれることでしょう。
現時点では、7月20日頃に「閉店予定」だとか。
さて、この日(7月3日)は、玲の看板メニューだった、
のどぐろ煮干塩ラーメンのFINAL DAY
だったんです。
ついに、「販売終了」に…
しかも、僕が「最後の一杯」を頂くことになりました(;;)(すみません…)
のどぐろ煮干しは、玲のメニューの中で最も長く提供されてきたオリジナルメニュー。
最後の最後に、僕が頂くことになりました♪
この不思議な玲さんワールドが都賀で楽しめるのも、20日くらいまで。
おそらくこのメニューで食べられるのも、最後かと思われます。
新天地では、きっと全く違ったアプローチで戦うのかな?、と。
今回の狙いは、ただ一つ。
「元祖のどぐろ煮干塩ラーメン」(750円)
(*のどぐろは超高級魚)
普段からあまり魚を食べない僕には、いい経験になりました。
「のどぐろ」なんて、玲さんが存在しなかったら、きっとずっと未知の魚だったと思います。
玲さんで食べる最後ののどぐろ煮干塩ラーメン…。
最後のご対面…
ジャジャーン!!
こちらが、ラストワンののどぐろ煮干し塩ラーメンです。
改めて、見つめると、ホント美しい塩ラーメンであります。
玲さんで僕は初めて「のどぐろ煮干し」の素晴らしさに気づきました。
いわゆる「煮干しラーメン」とは違う風味、味わいで、
独特な旨みというか、独特な風味を感じる塩ラーメンでした。
玲さんの魚介系ラーメンは、動物系を使わない完全魚介系のスープでしたね。
それを揶揄する人もいましたが、僕はこの100%魚介のスープが好きでした。
もちろん、油とかで鶏の旨みなんかも入ってはいますけどね、、、
でも、こういうあっさりとした旨みたっぷりのラーメン、好きな人は好きなんです。
zoom up!!
改めて、スープを見つめると、本当にいい色をしています。
スープ表面に、のどぐろ煮干(!?)の旨み成分がぽつぽつと見えます。
そして、そこに、鶏油が輝いて浮かんでいます。
あっさりとしつつも、美味しさや旨さがぎゅっと詰まっているんですね。
何かと、話題先行だった孤高の玲さんですが…
こちらのラーメンを食べると、玲さんの本当の素顔といいますか、
ソフトな一面、優しい側面が見えてくると思います。
それより何より、「のどぐろ」がラーメンに応用できるというのを証明したんです。
それだけでも、このラーメンの価値は認められると思います。
麺も、いい麺でした。
艶やかで、するするっと食べられるのど越しのよい麺。
優しい和風スープに、このソフトでなめらやかな麺。
本当によく合っていました。
このコントラストも、玲さんの一つの魅力だったんだよなぁ…って。
純和風の旨みたっぷりの塩ラーメン。
最後の最後まで美味しく頂けました。
改めて思うのは、「とてもアーティスティックな一杯だったなぁ」ということ。
artistic
1.芸術[美術](家)の
2.〔芸術家が〕技量の高い、優れた技術を持った
3.趣きのある、風雅な、風流な
4.芸術が分かる、審美眼のある、美的感覚の鋭い
どの意味においても、このラーメンは当てはまるなぁ、と改めて思いました。
否、麺屋玲って、artisticなお店だったなぁ、と思います。
のどぐろ煮干塩ラーメンは、玲の中でも、最も完成された一杯でした。
…
それから、玲オリジナルのミニ丼といえば、こちら!
チーユごはん(200円)
です!
(画像のは、ご飯少な目です!)
鶏油(チーユ)×ごはん×魚粉
というシンプルな構成なのですが、これがもうめっぽう旨いんです!!
しかも、鶏油と魚粉ですから、ラーメンに合わないわけがない。
ラーメンのためだけのミニ丼、と言ってよいでしょう。
このチーユごはんを生み出したのもまた、玲さんの功績と言えるでしょう!
新天地でも是非出してほしいと願います。
zoom up!!
もう、ここで、このチーユごはんを食べることもできなくなるのか…(;;)
あと一回~二回くらいは食べられるかな!?
みなさんも是非、このチーユごはん、食べてみて下さいね!!
残念ながら、上の「のどぐろ煮干塩ラーメン」は終わってしまいましたが、
こちらのチーユごはんは、最後まで提供されると思います(maybe)。
ラーメン界で著名(?!)な人の色紙もあります。
***
麺屋玲は、決して「器用なお店」ではありませんでした。
店主さんもまた、独自の哲学をもっていて、安易に流される人ではありませんでした。
そこが好きでした。
商売上手で、コミュニケーション能力の優れた店主さんもいっぱいいます。
時代の空気をうまく読んで、「売れるラーメン」をちゃんと出す店主さんもいっぱいいます。
玲の店主さんは、その逆、というと大変失礼ですけど、、、(;´・ω・)
でも、「どこにもないラーメン」を生み出す奇才店主さんでした。
それに、僕的には、どれも魅力的で美味しくて面白いラーメンばかりでした。
本人も、「こんなマニア向けなラーメン店だから…」と仰っていました…が、
ただマニアックなだけでなく、幅広い視野をもっていて、あらゆるラーメンにtryしました。
その好奇心の強さに、何度も感動してきました。
また、お客さんに全く(?!)迎合しないその姿勢も僕は好きでした。
本来、ラーメン店主さんって、それでいいんだと思います。
「俺のラーメンを喰え!」、でいいんです。
麺屋玲は、そういう本来のスタイルを貫くお店でした。
…
おっと、、、
まだ、閉店したわけじゃないんだった、、、(;´・ω・)
7月20日頃までは、営業すると仰っていました(本日7月3日)。
是非是非、まだ玲に行ったことのない人は最後に行ってみて下さい!
また、前によく行ってたという人も、是非最後にもう一度!!
僕も最後の最後まで、応援させていただきます!!