詳しくは書かないが、先日、僕の知人が「女性」がらみで捕まった。
正直、ショックでビックリして、このところ気が気ではなかった。その人は「逮捕」とは縁遠い感じの人だったので、信じられないっていうか、信じたくないっていうか、とても複雑な心境だった。(それが嘘だと信じたい・・・)
この話を聞いて、改めてある言葉を思い出した。
それは、かつて知り合いの警察官のおじさんに聞いた話だ。
「kei先生ね、あなたは先生でしょ。僕はこれまでたくさんの事件を見てきたんだ。色んな不幸や悲しみを見てきた。だから、言いたいんだ。色んな失敗や悪事があってもいい。ただし、お金と女だけには気をつけてほしい。事件になるのは、いつも金と女(あるいは男)が原因であることが多いんだ。kei先生は立場上、やっぱり気をつけるべきだ。警察官がからむ事件って、だいたいが金と女なんだよな。いいかい。それだけしっかり気をつけていれば、最悪な事態は逃れられるんだ」
そんな話をしてもらった。その警察官はうちの父の友人で、とても信頼のおける人だった。僕は、その話を聞いて、この言葉をたえず意識するようにはしている。
遠藤周作の『結婚』という小説じゃないけど、人間って、とても弱い存在だから、ふとした瞬間に、気を許して、お金や女に走ることがある。それは仕方のないことだ。人間である以上、そうした欲望がふつふつと沸いてくるのは決しておかしいことではないし、むしろ自然現象である。
でも、その一時的な自然現象によって、問題が生じ、後になって取り返しのつかない事態に陥り、一生を台なしにしてしまうこともあるのだ。
『金と女に気をつけろ』
真面目な話、多くの男性が金や女に支配され、自分の足元を崩されている。誰もが「自分に限っては・・・」と思っている。油断もする。気を許す。
でも、そのゆるい思い込みのせいで、自分の人生がめちゃめちゃになることもありうるのだ。
人間の意志などとてももろいもの。油断すれば、すぐに意志など取り壊されてしまうのだ。自分の人生を台なしにしないためにも、やはりたえず注意深くして、状況を冷静に見ていかなければならない。
今日は、改めて「金と女」の恐ろしさについて考えさせられた。