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こちらも新進気鋭の指揮者!グスターボ・ドゥダメル指揮のロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団!

2010年04月04日 | オススメ、クラシックCD&コンサート!
こちらも新進気鋭の若手指揮者、ベネズエラ出身のグスターボ・ドゥダメル指揮によるロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会の模様が、このほど教育テレビで放映されていたので早速、録画してチェックいたしました!2009年10月8日にロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールで開催された2009/2010シーズン音楽監督就任記念コンサートですが、会場にはトム・ハンクス夫妻などハリウッドスターの面々がずらりと座っておりましたねぇ。初めてホール内部を拝見しましたが、サントリーホールと似たような設計で、中央のオーケストラステージを観客席が取り囲む形になっておりますので、音響もなかなか良さそうなホールと言えそうです。

さて、前プロはジョン・アダムズ作曲の新作「シティ・ノワール」(世界初演らしいです)、メインはマーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」。若手指揮者らしく、大変フレッシュなプログラム内容となっておりまして、今後の活躍がさらに期待されるところです。このドゥダメルですが、1981年生まれなので、まだ若干29歳という若さですが、世界的にも注目されている若手指揮者の一人。個人的には、ベートーベンの交響曲5番、7番のCDを購入させていただいちゃっていました(これは手兵のベネズエラ・シモン・ボリバル・ユース・オーケストラを振っております)。

まず前プロはアメリカの現代作曲家で、ミニマル音楽でも有名なジョン・アダムズ作曲の「シティ・ノワール」。30分超の大作ですが、大編成のオーケストラに多彩な打楽器群が加わって、さながらアダムズ版『管弦楽のための協奏曲』とも言える作品に仕上がっておりました。咆哮する金管、ジャズを彷彿とさせる曲調、そして大活躍するソロ・サックスなど、アメリカ的要素テンコ盛りではありますが、ミニマル音楽的要素はあまりなく、全般的にゴージャスな音の祭典的曲調なので、最後には大盛り上がりでエンディングを迎えます。この日は作曲者本人も、コンサートホールで聴いていたので、終演後にはステージに上がって、ドゥダメルと一緒に抱き合っておりましたー。現代曲ではありますが、いい曲だったのでCDが出ていたら買いたいなとは思いました。

さて、メインのマーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」ですが、こちらはこちらで「ドゥダメル節」というか、テンポを激しく調整しながらの演奏となりました。第二楽章の弦楽合奏にしても、まるで古楽器版での演奏スタイルのようなアクセントの強い奏法が目立っていたような気がいたしますが、これはこれで慣れてしまえばありかなと。
↓こんな感じの二楽章です!


このオーケストラも金管、木管セクションが優秀なので、グイグイと曲を引っ張っていけますよねー。もちろん最後はブラヴィー&スタンディングオベーションの嵐で、就任コンサートは大成功に終わりました。アメリカの主要オーケストラでは、ニューヨーク・フィルにも若手のアラン・ギルバートが音楽監督に就任していますから、ロサンゼルス・フィルのドゥダメルともに今後の活躍に期待しちゃいましょう!

↓こちらがyou tubeにアップされていたライブの様子です!素晴らしい!あのジョン・アダムズがしゃべっているぅー!


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