「せいやんたなか」の遠くの山もあせらず歩いて登りましょ・・・

「旅・登山やウォーキング!」に仲間と共に歩いた道中で、心を打った出来事など「今の証し」を記してみたい・・・。

この想い出は「日本最北の海に咲く島」を訪ねたことから・・・

2009年06月18日 00時00分23秒 | 日本百名山・登山
 昨年(2008年)の6月19日(木)から日本最北の島「礼文島・お花畑ハイキングと利尻島・利尻岳登山」に訪れた、我々にとって想い出深い「4人の旅日記」を掲載します・・・!

 19日の現地は「曇りのち夕方から雨」の予報だ、関空からANA直行便で降りたったのは夕刻間近・・・ここは初めて訪れる日本の最北の街「稚内」だ、最盛期では9万人が居住していた・・・しかし、ロシアの200海里宣言に伴って漁船も減り現在は4万人が居住する街だと云う、バスで市街地の民宿に着くと雨になった・・・さぁー夕食だ、なんと毛蟹が1杯丸ごと食膳に出た。

 翌朝6時のフェリーに乗って2時間、礼文島・香深港に着岸・・・観光バスで島巡りにするか?、桃岩展望コースを散策するか?迷ったが・・・歩いて良かった、レブンウスユキソウ・レブンシオガマ・ミヤマオダマキ・ボタンキンバイ・チシマフウロ等々が素晴らしい、ここでしか見れない高山植物の群落が低地に自生していた・・・そこは「お花畑け」そのものだった。


礼文島に咲く珍花、「レブンウスユキソウ」だ・・・スイスではエーデルワイスと呼ぶ


昼食は香深漁協直営店の「ウニ丼」・・・実に美味かったね・・・もっと食べたい

 その日のうちにフェリーで渡った利尻島・鴛泊港は雨だった、早速レンタカーを借りて島内一周(55km)・・・雨中のドライブはこれと言って見るものはなかった。

 翌21日の朝、「利尻岳1719m登山」の夜明け・・・もう日の出の時刻だが曇天だ・・・民宿を4時に出発した。
「鴛泊コース北麓野営場登山口」を昨夜買っておいた簡易トイレ(400円のビニール袋)も持参して小雨のパラつく中を4時半に出発・・・きっと山上は「ガス(霧)の中」だろうねと云い合った。
登ること2時間余、やっと「ハイ松」に変わってしばらくして8合目・長官山あたりからTさんが「足を擦っている」・・・9合目についた「もう足が攣って痛い・歩けない」、傍にいた女性登山家に「特効薬のTU68」をもらったら一目散に登り・・・先行の二人と合流し三人で頂上を極めていた。
 一方、9合目はコルにあたるのか風が吹き抜ける・・「ガス(霧)の中での強風がホンとに凄い」・・「もうあきらめます?」と云って下山するする人を尻目に一人残され降参寸前に近かったが、もう一度気をとりなおして再び登り始めた、これからの頂上直下のコースは急勾配の上、登山路はザレ場・わきは崖だった、荒れた路は足元が滑って時間がかかったが・・・やがて利尻岳頂上(1719m)に立った、そこには立派な神社「祠」があり四人で「登頂に感謝し下山の無事」を祈った。


 多くの登山家により軟弱地を踏み荒らされて大きく窪んだ登山路


「利尻岳頂上(1719m)」に祠有り!


利尻岳頂上(1719m)に立つ!

ときおりガスが晴れると近くのローソク岩はもとより海辺まで見える素晴らしい眺望だ・・・下山に移り、途中の9合目付近からも垣間見えるのは海辺の「沓形港」だと分かった、漁船が停泊しているのもよく見えた。


 9合目付近から眼下の眺望「沓形港」だ

もう疲れた、口も聞かず・・・もくもくと下山路を歩いたら・・・登山口に到着した、標高差 1500m・歩行10時間30分・29000歩の登山だった。
そして雨後の泥道で汚れた靴を洗った・・・下山後の天然温泉「湯泳館」は身体を癒す絶好の入湯だった。

 一夜明けて快晴だ・・・早速レンタカーで利尻島を2回目の一周、もう東西南北から眺めるのは「利尻岳の雄姿」だ・・カメラをズームアップして覗くフアインダーには、昨昼はあの頂上に登り立ったのだ!幸運だった・・・と思うと「その時」があらためて感動としてこみ上げてきた。  
 我々4人は、稚内へのフェリー船内から利尻富士の雄姿を眺めていた・・・そこへ登山中に出会った肥後の女性登山家とひとしきり語り合った・・・「日本百名山・利尻岳の霧中・強風登山の厳しさ・・・」等々、何時だったか登山家の野口健さんが「利尻岳頂上直下の登山路は大勢の登山家により踏み荒れ果てたことを大いに嘆いていた」とテレビの放映にもあったことを思い出す。


 稚内港へ向かうフェリー船上から望む「利尻冨士」


利尻岳で出会った“元気・闊達な方々たち肥後の女性隊4名!”・・・

厳しくも日々刻々と変化する天候にも最北の島に生きつく「自然の力」を発見した想い出の山/旅でした。


 利尻礼文サロベツ国立公園・洋上に浮かぶ島「高山植物・花の礼文島や利尻冨士の島」は印象深い・・・もう早や一年経ったのだ・・・この旅にて明年は「屋久島・宮之浦岳に登ろう!」と約束し先月末にはこれも実現できた・・・Naさん、Noさんありがとう!!

次は、今夏にも登りたい「南アルプス・北岳など白峰三山縦走」です・・・これも上級レベルの厳しい登山らしいのですが・・・楽しみです。





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