1992年(平成4年)に平和から登場した新要件デジパチ「舞羅望烈火」(ブラボーレッカ)

★大当り確率:1/228
★出玉…約2300発
★保留玉での連チャン性…アリ
先行機種「風林火山」はマイナー(設置が九州地方に偏っていた)だったが、後継機の烈火は割と都内でも普通に設置されていた。盤面の武将は、やはり風林火山の武田信玄をモチーフにしたものか。風林火山の文字は、大当り絵柄にも反映されていた。
さて、烈火といえば、やはり「単発打ち」だろう。保留を付けずに完全単発で打った場合、リーチがかかった時点で大当たりが確定する。この時、リーチ中に打ち出しを開始して保留ランプを点灯させれば、約33%※の確率で連チャンとなった。チャンスタイム中、なるべく多くの保留を点灯させる事が、連チャン率アップのポイントである。
※厳密にいうと、本機の連チャン率は、リーチ中の内部状態によって3つに分かれる。「33%」(1/3)という数値は、3つの状態の平均値を意味する。最も連チャン率が高い状態だと50%(1/2)、二番目が33.3%(1/3)、そして一番低い状態では16.7%(1/6)の確率で、それぞれ連チャンが期待できる(リーチ中に点灯した保留玉全てに、上記確率で連チャンする可能性アリ)。
烈火が登場した1992年は、麻雀物語、ブラボーミリオンSP、ブラボーキングダム、ブルーハワイ、花鳥風月、フィーバーレジェンドⅠ、フィーバーパワフルⅢ、ムーンライト2、パーラーキング、麻王、ビアホール、フルーツパラダイス2と、まさにデジパチの「当たり年」。
朝一チャンスモードが付いていたり、天国モードを維持させる方法があったり、単発打ちで連チャン率がアップしたり、勝手に保留玉連チャンが付いて来たりと、打ち手を惹きつける機種がホールを席巻した「パチンコ黄金期」であった。
そんな中、烈火みたいなマイナー台にあえて飛びつく必要もなかったのだが、やはり攻略ネタを試したくなるのが「パチンカーの性」というもの。設置店を見つけては、シコシコと単発打ちに勤しむ時期もあった。
大して釘も甘くない烈火を、ひたすら止打ちで回し続ける。当然、リーチはほとんど掛らずに、退屈な出目の羅列が続く。こんな展開に耐え切れずに、思わず途中で台を捨ててパチスロのシマに逃げ込むこともあった。
そんな苦難の末、ようやく単発打ちでの当りが来ても、肝心のリーチ中に保留ランプが点灯せず、連チャンのチャンスがフイになる。これには心底ガックリさせられたが、かつて「フィーバーボルテックス2」のチャンスタイムで味わった悔しさと、相通ずるものがあった。
結局、収支的にはあまりオイシイ思いが出来なかった本機。ただ、単発打ちでリーチが降臨した時のアツさを体感できただけでも、 十分元は取れたと思うべきだろう。